暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
たまには役得があっても良いと思う
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
(グランバニア王都:南西地区)
ピエッサSIDE

ここはグランバニア王都でも最も南西に位置している場所だ。
ここより更に西は頂上付近に村が存在する『チゾット連峰』が聳えており、人工の建築物は建てる事が出来ない。

南側も殆ど何も無く、『グランバニアの洞窟』と呼ばれるチゾット村へ行きやすくなる様に掘った(作った)洞窟がある程度……
現在では陛下が列車を開通させたので、それ(グランバニアの洞窟)すらも使用されなくなってきている。

私は詳しくないので細かい説明は出来ないが、チゾット連峰の山肌にジグザグになる様に線路を敷いて、その上を列車がゆっくりとだが通行して上へと登っていくスイッチバック方式と呼ばれる方法であの高く険しい山々を移動してるとレッ君(レクルト)が教えてくれました。

そんな王都の南西の端に、私は何で来ているかと言えば……
先日完成させた魔道車(まどうしゃ)を人々が乗り熟す様に教習訓練をする施設……つまり教習所(魔道車運転免許取得学校)を建設されており、私もそこを利用して免許(魔道車運転免許証)を取得する為に来ております。

彼氏のレッ君(レクルト)は、ああ見えて軍の高官だから民間人より遙か先に免許(魔道車運転免許証)を取得して(させられて?)おり、後は魔道車(まどうしゃ)を個人的に購入するだけ状態になっている。

当然ながら当人(レクルト)は直ぐにでも魔道車(まどうしゃ)を買いたいらしいのだが、高価な物だから簡単には買う事が出来ず、販売されてる各車のカタログを眺めて、購入計画を妄想して居ります。

当たり前だが上司であらせられるピピン元帥も免許(魔道車運転免許証)は取得されて在る為、休憩時間が重なるとレッ君(レクルト)と共にカタログを眺めて、同じように購入計画の妄想を語り合っています。
って言うか、職場で仕事に関係ない魔道車(まどうしゃ)のカタログを広げるなよ……

勿論ですが私も魔道車(まどうしゃ)免許(魔道車運転免許証)には興味があります。
尤も免許(魔道車運転免許証)自体にでは無く、その先の魔道車に興味がある訳ですが……
男性二人と違って、私は見た目が可愛い魔道車(まどうしゃ)を選びたいですね。

そんな風に城内のカフェで休憩しながらウィンドウショッピングならぬカタログショッピングをしてると、私の上司が現れる。
魔道車(まどうしゃ)購入の相談か? ピピン大臣もレク(レクルト)も、高給取りなんだから少し無理をすれば買えるだろ?』

その少しの無理が出来ないのが一般庶民であることに気付かないのだろうか?
それとも通常運行である嫌味混じりの発言なのだろうか?
……考えるのも億劫だから如何(どう)でもいいですよね。

各々が何時もの事……的
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ