たまには役得があっても良いと思う
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な態度で居ると、そのこと自体には全く気にしない宰相閣下が、私にだけ話題を振ってきた。
『ピエッサさんはもう免許は取得たの?』
『嫌味ですか? 相変わらずですね』
『な、何でだよ!? 普通に質問しただけだろ! まだだったのならそう言えよ。一度でも調べてりゃ俺は忘れないけど、今まで微塵も関心が無かったんだから純粋に知らなかったんだよ!』
『成る程……そうでしたか。それは失礼しました。宰相閣下の仰る通り、私はまだ取得してませんし、教習所にも通えておりません』
『それなら丁度よかった』
最近サラボナから留学に来ているルドマン氏のお孫さんと仲良くされているのだが、彼影響なのか、今更好青年路線を目指し始めたのか、柔和な表情をする様になってきた様な気がする……かもしれない……って、思い違いかも?
『実はさ……リュカさんや各企業と軽い話題としてだけされてる企画なんだけど、リュカさんの……いや違った、プーサン社長って一般人がプロポーズ音楽グループが魔道車と一緒に世間に向けて活動をして、双方の名前を広めてるから……それを“タイアップ”と言うんだけど、俺の子飼いのマリピエもタイアップに協力出来れば売り上げ面も上がりマリーを静かにさせる事が出来ると思うんだよ』
『静かに……と言うか、絶対に利益だけを得ようと騒ぎますからね』
『うん。だからピエッサさんに免許を取得ってもらい、何処かの企業の製品とタイアップして双方の知名度を上げようって話が出てるんだ……主にリュカさんから』
『へ、陛下から……でしたか! 道理で……』
こんな気の利いた提案がこの男から出てくるワケ無いわよね。
納得だわ。
そんな事情があり、なんと私は免許取得費用を殆ど経費で賄える事となった。
何ともラッキーな状態である。
経費と言っても当然だが私は民間人だから税金では無い。
直接的には宰相閣下のポケットマネーから出して貰ってるのだが、宰相閣下主導で友好国に魔道車の製造・開発・販売等を推し進める活動をしてる(と言う事になっている)資金から、捻出している様に見せている。何だか凄くややこしいですが、税金が一度宰相閣下の懐に入って、その金で私が免許を取りに行っている様に見せているのです。
悪い事してる様に見えますが、しっかり調べても悪い事にはならないそうです。
元々タイアップとかに使用すれば問題ない資金なのです。
それに本当は陛下からのお金ですから。
そんなこんなでほぼ毎日私は教習所へ通い詰
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