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星河の覇皇
第八十六部第五章 傍目に見つつその四十三

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「余計なことをすればな」
「それがまさに失政になり」
「禍になりますね」
「だから最初からしない」
「それが大事ですね」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「私もだ」
「戦争もですね」
「する必要がないならされないですね」
「決して」
「左様ですね」
「そうだ、外交で解決するならだ」
 それならというのだ。
「いい、話し合いで済むならな」
「それならですね」
「もうそれでことを収めて」
「そうしてですね」
「終わらせますね」
「そうする、だがそれでもだ」
 話し合いで解決することをベストとするがというのだ、ジャバルは真剣に考える目になってそれで話を続けた。
「私はすべきならだ」
「戦争を選択されますね」
「そうされますね」
「そしてそのうえで、ですね」
「勝ちますね」
「戦争はすべからく数でだ」
 今度は軍隊即ち戦争を実際に行い戦う組織の話をした。
「装備と補給だ」
「その三つですね」
「その三つが万全ならですね」
「勝てますね」
「左様ですね」
「そうしたものだ、そして軍隊は常に掌握し」
 そうしてというのだ。
「絶対に叛乱を起こさせずな」
「かつ自分達の手に握っておく」
「コントロール下に置くことですね」
「何があろうとも」
「そうすべきですね」
「軍人は少なくともその職分においてはだ」
 軍隊のそれではというのだ。
「政治家の言うことに何があってもだ」
「従うべきですね」
「命令に」
「そうであるべきですね」
「文民統制ですから」
「そこから離れることはだ」
 文民統制からというのだ。
「何があってもだ」
「なりませんね」
「マウリアは文民統制の国ですし」
「だからこそですね」
「そこはですね」
「統制する」
 軍隊をというのだ。
「それは戦争でも同じでだ」
「副主席が主席となられれば」
「その時はですね」
「完全にコントロール下に置く」
「そうしますね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「それはな」
「そうされますね」
「戦場でも副主席の命令に従ってもらう」
「何があっても」
「そうしてもらいますね」
「マウリア軍の最高司令官は誰か」
 ジャバルはこのことから話した。
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