第二章
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彼はその様に働いていった、ナイル川の流れを常に変えていった。多い時もあれば少ない時もありどちらかが過ぎた時もあった、それでだった。
人間達は川の流れに一喜一憂してだった。
そのうえで川の流れをあらゆる技術を使って測り対していきもした、そうして畑や船の行き来のことをして言った。
その彼等を見てだ、オシリスは言った。
「人間達は努力をしているな」
「左様ですね」
ジャッカルの頭を持ちオシリスの側近である冥界の番人の神アヌビスが応えた。
「ナイル川の流れについて」
「そうだな、洪水になると見ればな」
「高い場所に逃れますし」
「少ないならな」
「それに大した動きをします」
「源流の方まで見に行くこともしてだ」
そうした努力もしてというのだ。
「他にもな」
「あらゆる努力をして」
「そしてだ」
「ナイル川の流れを知って」
「畑も船の行き来もな」
「行っていますね」
「いきなり何が起こってもだ」
「何もしないのではなく」
「事前に予測してな」
そうしてというのだ。
「対している」
「左様ですね」
「兎角だ」
オシリスは強い声で言った。
「人間達はな」
「努力してですね」
「ナイル川の流れに対してな」
アヌビスにさらに言った。
「そこから進歩もだ」
「していますね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「日々な」
「これはです」
アヌビスはオシリスに話した。
「川の流れが常に変わるで」
「その為にだな」
「まさにです」
その為にというのだ。
「人間達は努力をし」
「進歩し丁いっているな」
「そうなっています」
こう言うのだった。
「まさに」
「そうだな、これはだ」
「ハピ神がですね」
「人間を進歩させている」
ナイル川の流れを司っている彼がというのだ。
「まさにな」
「左様ですね」
「これはだ」
オシリスはあらためて言った。
「一度彼に聞くか」
「ハピ神に」
「そうするか」
「そうされますか」
「ここはな」
まさにと言ってだった。
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