第二章
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「鬼神も休めず疲れます」
「その疲れがですね」
「大きいです、タブレットもです」
これもというのだ。
「悪風で押さえつけてです」
「使わさせないのですね」
「そうすることです」
「私も知恵を出す」
エアもニアルタに言ってきた。
「悪風が押さえつけるのは翼だ」
「アンズーのですね」
「鳥は翼で飛ぶな」
このことを言うのだった。
「アンズーも然りだな」
「だからですね」
「鳥は翼を押さえられるとだ」
「動けないですね」
「動けてもかなり鈍る」
その動きがというのだ。
「それだけで違う、そして翼を攻めるのだ」
「矢で、ですか」
「いや、それではアンズーの動きを鈍くしてタブレットを使わせないだけだ」
「風で翼を押さえても」
「アンズーはまだ矢を逸らすだけの風を起こしてな」
そうしてというのだ。
「矢を当たらない様にする」
「だからですか」
「矢だけでなくだ」
それに加えてというのだ。
「槍投げの機を使うのだ」
「城を攻める様ですね」
「それと同じと思え」
実際にというのだ。
「いいな、そしてその槍でアンズーの翼を狙い」
「攻撃を当てますか」
「そうなれば止めだ、喉を狙え」
アンズーのそこをというのだ。
「矢でな、稲妻の様に鋭くな」
「矢を放つのですね」
「そうしてだ」
「止めを刺すのですね」
「そうして戦うのだ、いいな」
「私達の言う通りにすればです」
母神もニヌルタに話した。
「きっと勝てます」
「そうですか、では」
「その様に戦ってくれますね」
「はい、私を大事に思う母上と知恵の神のお話です」
だからだとだ、ニヌルタは確かな声で答えた。
「そうであるならです」
「信じてくれますね」
「そのうえで戦ってくれます」
「私も行こう、そして戦の準備を共にしよう」
エアは頼りになる声で話した。
「そしてだ」
「アンズーと戦い勝って」
「タブレットを取り戻そうぞ」
「それでは」913
ニヌルタはエアの言葉に頷いた、そうしてだった。
彼と共に戦の準備に入った、それが整うとアンズーのところに行った、するとすぐに鬼神は戦う前から勝ち誇った態度で空を飛びつつ言ってきた。
「わしと戦うか」
「そしてタブレットを取り戻す」
ニヌルタは強い声で応えた。
「そうする」
「そうか、ではだな」
「これから行くぞ」
「今のわしにこれがあることを忘れるな」
こう言ってだ、アンズーは自身の住処から飛び立ってだった。
そのうえでタブレットの力を使おうとした、だが。
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