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八方塞がり
第三章
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これってどういうことなんでしょうか」
 その生徒は怪訝な顔で己の席から宇山に問う。
「共産主義は平和勢力ですよね」
「そうだよ」
「そして共産主義者は皆同志だって」
 生徒は宇山がいつも言っていたことをそのまま言ってくる。
「仰ってましたよね」
「そうだよ」
 宇山は怯んだまま応えるだけだった。
「その通りだよ」
「けれど中国は出トナムに攻め込みましたよ」
 生徒はこのことを。事実を言っていく。
「同じ共産主義国家に」
「だよな。戦争だよな」
「共産主義って平和勢力じゃないのか?」
「しかも国は違えど同志じゃないのか?」
 他の生徒達も言いだした。彼等も純粋に疑念を抱いていたのだ。
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