第七百五十七話 麻薬がもたらすものその十一
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「ヒスを起こして喚き散らしものを投げ回り」
「頭おかしかったの」
「底意地が悪く強欲だったらしい」
「これまた生きていたら駄目な奴ね」
「そんなのが親でな」
そうであってというのだ。
「徹底的に甘やかしたらしい」
「ああ、それでなの」
「そうした奴になったらしいな」
「屑の中の屑が同じレベルの息子生み出したのね」
「要するにな」
「物凄い性格の悪い親だったことはね」
このことはというのだ。
「わかったわ」
「社会不適格者レベルじゃない」
エイミーも言った。
「そこまでだと」
「ちなみにやはり恩知らずで不平不満ばかりだった」
「そうだったの」
「だから嫌われていたらしい」
「当然ね」
「誰からもな」
「息子共々なのね」
「誰からも嫌われていてな」
そうであってというのだ。
「よく言う人はな」
「いなかったのね」
「そうだったらしい」
「いいところがなくて」
エイミーはそれでと言った。
「いいこと言う人もなの」
「いなかったらしい」
「親戚も知り合いの人も」
「一人もな」
「それはないわね」
「滅多にな」
「誰だってね」
エイミーは流石にという口調で話した。
「一つ位はね」
「いいところがあるな」
「それで一人位はね」
「よく言う人がいるな」
「けれどなのね」
「その人はな」
テンボは嫌そうに話した。
「偉そうに言ってもケチでもあってな」
「お金のこともなの」
「自分には使ってもな」
それでもというのだ。
「他の人にはな」
「使わなくて」
「そのことでもな」
「評判悪かったのね」
「兎に角いいところがな」
長所、人間としてのそれがというのだ。
「ないとまでな」
「言われる人で」
「それでいいことを言う人もな」
「いなくて」
「親戚ですらな」
「ある意味凄い人ね」
「そう人生だったらしい」
テンボは実に嫌そうに話した。
「甘やかされて勘違いしてふんぞり返ってな」
「それだけで」
「自分を一切磨かないでな」
「何も持たなくて」
「そしていい評価を全く受けなくてな」
「死んでもこう言われる人ね」
「挙句知っている筈の人達でもな」
付き合いがあってだ。
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