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神々の塔
第七十一話 龍神その四

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「オリンピックも開いたし」
「大きな国になってるな」
「色々問題はあるけれどね、アントニオ猪木さんも出たし」
「あの人もな」
「日本とも関係があるわね」
「そこで猪木さん出すか」
 芥川はこのことに突っ込みを入れた。
「確かに有名な人やけどな」
「華があったわね」
「それはな」
 芥川も否定しなかった。
「恰好よかったわ」
「あの華麗でね」
 笑顔でだ、アレンカールはこの一時代を築いたレスラーについて話した。
「ダーティーな」
「ファイトがよかったわ」
 中里も言ってきた。
「何をしても絵になる」
「そんな人やったわね」
「技かてな」
「卍固めに延髄斬りにね」
「バックブリーカードロップってな」
「その中でも卍固めはな」
「最高に絵になったわ」 
 俗にアントニオ=スペシャルという。それ以前はコブラツイストであったがこの技を編み出したのだ。
「今観てもね」
「そやったな」
「その猪木さんもね」
「ブラジルのコーヒー園にいてはってな」
「ブラジルと縁があるな」
「ブラジルに日系人の人達が来て」
 移民で来たことは他のアメリカ大陸の国々と同じである。
「それで凄いってなったのよ」
「随分真面目に働いてやな」
「荒れ地をあっという間に見事な農園にして」 
 そうもしてというのだ。
「それからも色々頑張って」
「評判ええんやな」
「あたいも好きよ、それでお父さんが八条グループの企業の社員さんで」
「その縁でやな」
「日本に留学してきてるのよ」
「そやな」
「そうよ、しかしね」
 こうもだ、アレンカールは話した。
「ブラジルの歴史ってあまりね」
「長くないっていうんやな」
「ええ、アステカやマヤやインカ以上にね」
「何があったかわかってへんな」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「そこが残念なのよ」
「そういうことか」
「中南米といっても広くて」 
 一口にこう区分してもというのだ。
「国も多くて地域差もね」
「かなりやな」
「アステカとインカfて同じやないのよ」
「全くちゃうな」
「共通点はあるわ」 
 その一つに生贄がある、中南米全体で生贄の風習が存在しその獲得の為に周辺国に戦争を挑んでいた程だった。
「確かにね」
「けれどちゃう点の方が多いな」
「そうなのよ」
 これがというのだ。
「これが」
「そやな」
「離れてるしね」
 それぞれの国はというのだ。
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