第七十一話 龍神その二
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「今度の相手の中にケツアルコアトルさんがおっても」
「気にせえへんことね」
「そや」
まさにというのだ。
「ほんまな」
「そのまま戦うことね」
「むしろな」
トウェインはこうも言った。
「ここはポジティブにな」
「考えること?」
「神具に分身がいてはってな」
彼のその神具を見て言った、ケツアルコアトルは主を乗せて空を見事に飛んでいる。それはまさに神霊の姿であった。
「色々わかってるやろ」
「この世界に来てずっと一緒よ」
アレンカールはそれでと答えた。
「それでね」
「色々知ってるな」
「ええ」
トウェインにその通りだと答えた。
「あたいもね」
「分身をよお知ってたらな」
「本体の神霊さんも」
「そや」
まさにというのだ。
「何よりもや」
「知ってるわね」
「実際そやろ」
「ええ」
アレンカールもその通りだと答えた。
「ほんまに」
「実際神霊さんにまつわる神具持ってたらな」
施も言ってきた。
「その神霊さんのことよおわかるわ」
「神具を通じて」
「そや」
まさにという返事だった。
「自分にしてもな」
「如意棒とか落日弓から」
「それぞれの神霊さんのことがわかるわ」
「あたいと同じね」
「如意棒はな」
今右手に持つその神具の話をした。
「孫悟空さんの神具やな」
「あの神霊さんのシンボルよね」
「そう言うてええな」
「武器でね」
「そうでもある、その如意棒を持ってるとな」
そうすればというのだ。
「如意棒から伝わる」
「そうした風な」
「そや、それで孫悟空さんのこともな」
「よおわかるのね」
「元気で飾らずやんちゃでな」
孫悟空はというのだ。
「童心のある」
「そうした神霊さんね」
「屈託のないな」
「実際そんな方よね」
「そや、めっちゃ強いけどな」
それでもというのだ。
「飾らへん方や」
「そうよね」
「それで弱いものいじめなんてな」
「せえへんわね」
「絶対にな」
孫悟空はというのだ。
「痛快な方や」
「そうね」
「そうしたこともわかるわ」
如意棒を通じてというのだ。
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