第二章
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「私が求めるものはだ」
「その三つで」
「好かれようとは思わないことですね」
「そうだ、しかし君達は違う様だな」
「いや、アンチが嫌いなんですよ」
「ふざけるなって思うんで」
ジャスティスカイザーの二人はこう答えた。
「それで怒ってます」
「反論の書き込みも行っています」
「そうしたら自作自演って言われます」
「乙とまで書かれて」
「そうか、アンチなぞだ」
悪田部は何でもないといった口調で述べた。
「特にだ」
「気にすることはない」
「そうだっていうんですね」
「そうだ」
こう言うのだった。
「別にな」
「何でもないですか」
「叩かれても」
「私も某巨大掲示板にアンチスレがある」
そうだというのだ。
「そしてデモでも常にだ」
「ああ、槍玉に挙げられてますね」
「それもしょっちゅう」
「ストップ悪田部政治とか言われて」
「軍国主義だのと」
「そういうものが面白いのだ」
悪田部は平然として言った。
「アンチの動きや言うことがな」
「いや、自然と腹立ちますから」
「正義の味方を叩くんですからね」
「俺達はヒーローですよ」
「主役ですよ、主役」
ここで二人は読者を指差して言い出した。
「おい読者わかってるだろうな」
「お前等もだぞ」
「お前等も俺達嫌ってるよな」
「ゲスとか卑怯とか思ってな」
「俺達は主役だぞ主役」
「戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザーの主役だぞ」
このことを言うのだった。
「主役様をリスペクトしろよ」
「それで応援してますって書き込めよ」
「ったくよ、お前等読者もそうだからな」
「作中でも人気ねえんだろうな」
「事実君達は作中で不人気だ」
悪田部もこのことを言った。
「それも極めてだ」
「アンチスレが三〇〇〇もいく様な」
「そこまでのですね」
「エックスでもしょっちゅう悪く書かれる」
「そんなポジションなんですね」
「そうだ、好かれたいならだ」
そう思うならというのだ。
「発言と行動には気をつけることだ」
「それが大事ですか」
「そうですか」
「そうだ、考えてだ」
そうしてというのだ。
「人気が出る様にするのだ」
「ったく、主役様を敬わないなんて」
「どうかしてますよ」
二人は悪田部の話を聞いてこう思った。
「主役はダントツ人気でないと」
「週刊少年ジャンプの人気投票大抵違いますけどね」
「幾ら何でも不人気過ぎますよ」
「世界で好きな人いないですからね」
「じゃあ努力してです」
「人気出る様にします」
「精々頑張れ」
悪田部は二人に無表情かつ冷たい目で告げた、二人はそんな彼の言葉を受けて早速活動に出た。大阪道頓堀のひっかけ橋のところに出てだ。
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