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ポケットモンスター対RPG
第12話:ピカチュウの大機転
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ンに関する知識を慎重かつ丁寧に説明した。勿論、魔王軍所属のモンスター群とポケモンが完全に別物である真実を付け加えた事は言うまでもない。
「すまぬ……話が永い」
「でしたら、僕の恩師に手紙を書かせてください。この国に来る様にと」
国王は首を傾げた。
「わしから貰う褒美は、本当にそれだけで良いのか?」
グートミューティヒは喜んで答えた。
「僕のワガママに付き合ってくれたこの御恩!僕は一生忘れません!」
「……無欲よのう」
こうして、グートミューティヒの育ての親達がこの国に招かれ、彼らのモンスター研究を全面的に協力して貰える事となった。

だが、
「なんだろう……僕の働きとそれに伴う報酬が釣り合わない気がして、すっげぇ罪悪感」
「罪悪感?アンタが悪さする姿が想像出来ないんですけど?」
「でもさ、やっぱりあのサイクロプスを倒した実感が無いんだよ」
アムはグートミューティヒの言い分に困惑する。
「あんたまさか、無意識の内にあいつを倒したって言うの?」
グートミューティヒは頭を掻く。
「無意識?まるで僕の体が勝手に……は!」
グートミューティヒが思い出したのは、あの時の謎の声。
「つまり……僕はあの声に操られていた?」
アムはますます困惑した。
「……しっかりしてよね。アンタの生き死に私の運命が懸かってるんだから!」
「え!?」
「その理由はアンタの予想通りよ!」
「……やはり、あの糞蛸のせいで裏切り者扱いって事?」
「そうよ。文句ある?」
こうして、アムと共に人間とポケモンが仲良く共存出来る時代を目指して再び旅を始めたが、
(問題はあの声の主が僕に何をする気かだ?あの声は本当に味方なのか?それとも……)
そんなグートミューティヒの疑問の答えが見つかる日は何時になるのか?そして、それが何を意味するのか?
そんな不安を抱えながら、グートミューティヒは旅を再開するのであった。
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