第12話:ピカチュウの大機転
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な中、グートミューティヒが力無く呟いた。
「スパーキングギガボルト」
すると、ピカチュウは雷撃の槍を作り出し発射する。
「何と!?……ぬん!」
サイクロプスのメスは雷避けの盾で防ごうとするが、呆気なく溶解してサイクロプスのメスを跡形も無く消滅させた。
「ぐお!?お!?おーーーーー!?」
スパーキングギガボルトの圧倒的な破壊力に、アムと軍隊は呆然とし、ダイスケは慌てて逃げた。
「ママぁーーーーー!」
ダイスケの情けない叫びで目を覚ましたアムは、グートミューティヒに声を掛けようとするが、反応が無く、ピカチュウも勝手にどっかに行ってしまった。
「……どうなってるの?」
グートミューティヒが目を覚ました。
「……あれ?僕は大暴れしているサイクロプスを止めようとして……」
そこで、意識を失う直前に聞こえた謎の声の事を思い出した。
「そうだ!誰かに声を掛けられて!」
が……
「……あれ?その後の記憶が無いぞ」
そこへ、ピカチュウを追っていた軍隊がグートミューティヒの許に戻って来た。
それを見て、大慌てしながら言い訳をしようとするグートミューティヒ。
「あ……彼らは違うんです!彼らはポケモンと言って―――」
「ぽけもん?それは、姫様の恩人の事か?」
軍隊の言ってる事がまったく解らず首を傾げるグートミューティヒ。
「え……恩人?」
「ああ、姫様とその同行者を強姦しようとしていたインキュバスなら、そこの黄色いのが追っ払ってくれたよ」
「ピカ!」
自信満々に声を上げるピカチュウだったが、グートミューティヒはますます混乱した。
「ピカチュウが人質を助けた?何時?」
「ピカ?」
そんなグートミューティヒに懐疑的になるアム。
「何言ってるの?アイツを跡形も無く消して以降のアンタ、もの凄く変よ?」
「変って……何が?」
「何がって……あんた、まさか立ったまま寝たって言うの?」
アムの「立ったまま寝ていた」に辻褄が合うかの様な納得感を感じるグートミューティヒ。
「だとしたら、あの時の声は夢か?」
「夢?……冗談でしょ?」
で、人質を救助した軍隊と共に下山したグートミューティヒだったが、彼自身はずっと消えた記憶の事について悩んでいた。
その後、王女救出の最大の功労者と言う事で王様に謁見する事になったグートミューティヒだが、どうも頭が混乱した。
「我が娘を助け出してくれた事、まことに感謝する」
「何したの?僕?」
とは言え、本音を言えば部外者が図々しい事を言っている気分だが、この好機を逃す訳にはいかなかった。
「そこで、其方に褒美を与えたいのだが、何が良い?」
「僕が魔王軍と戦う理由はただ1つ!人間とポケモンが仲良く暮らせる様にする為でございます!」
「ぽけもん?それは何だ?」
グートミューティヒはポケモ
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