第三百五十四話 リオ=グランデ川からその四
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「この世界に来てすぐに港を襲ってる獣やモンスターを使役する様にしたやろ」
「かなりの数の」
「あの連中を戦力としてや」
「戦っていかれますか」
「結構な数やさかいな」
だからだというのだ。
「軍として用いてな」
「戦っていかれますか」
「賊を征伐して」
そうしてというのだ。
「獣やモンスターを退治してな」
「川の治安をよくしますか」
「そうするつもりや」
「そうですか」
「ああ、これからな」
「ではお願いします」
社長はオコナーに切実な声でそうしてくれと頼んだ。
「出来る限りの支援をさせてもらいますので」
「そうしたこの港もな」
「川が平和になれば」
「同じやろ」
「その通りです」
「そやからな」
「川全体をですね」
「平和にする様にするわ」
こう言ってだった。
オコナーはすぐに自分が使役する獣やモンスター達を用いて港にあるものの中で最も大きな船に乗ってだった。
川の獣やモンスターを倒して仲間になりたい者達を新たに加えてだった。
賊も征伐した、その賊達もだった。
「軍に加えてですね」
「兵にされていますね」
「出来る奴は士官にもしてるで」
オコナーは港にある居酒屋の中で夜に飲みつつ社長と漁師に答えた。
「そうしてな」
「戦力として」
「川を巡回してですね」
「治安維持にあたらしてる、アルパカーキの港を拠点としてな」
そのうえでというのだ。
「そうしてるわ」
「今はですね」
「そうされていますね」
「そしてこれからはな」
淡水烏賊のフライを食べてビールを飲んでから言った。
「州の港にな」
「アルパカーキ以外の」
「街や村のですね」
「戦力を置かせてもらってな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「賊やモンスターが出れば戦う」
「そうしていきますか」
「そうするで」
オコナーは自分のやるべきことを見出した、そうしてだった。
川で自分が編成した軍で賊やモンスターを退治し彼等が降るなら受け入れていった。すると忽ちのうちにだった。
彼は州の水運を守る自警団めいた組織の首領となった、しかしここで彼は考える顔になって相談役となっていた漁師と社長に言った。
「自警団になってるが」
「いいことです」
「今やオコナー様はリオ=グランデ川の守護者です」
「このニューメキシコ州全体の水運を警護されています」
「戦力が集まっています」
「またモンスター退治で多くの収入を得ています」
「資産もおありです」
二人はアルパカーキの港の傍の居酒屋でオコナーに飲みつつ話した。
「非常にいいことです」
「このまま進みましょう」
「いや、自警団はあかん」
オコナーは二人に強い声で言った。
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