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夢幻水滸伝
第三百五十四話 リオ=グランデ川からその一
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                第三百五十四話  リオ=グランデ川から
 ハリー=オコナーはこの世界に来てまずは声からこの世界のことを聞いた、そうして前を見るとだった。
 そこは大河だった、彼はその川を見て丁度傍にいたダックの中年男の漁師に尋ねた。
「リオ=グランデ川やな」
「おうっ・・・・・・あんた何者だ」
「実はな」
 オコナーは自分に顔を向けて応えようとした漁師がそのステータスを見て仰天したところで自分のことを話した。
「そういうことやけど」
「いきなり星の方ご登場ですか」
「いきなりってめっちゃびっくりしてるな」
「しますよ、あの世界を救われるっていう」
「そうするのが仕事やな」
「そうです、しかしです」
 漁師はオコナーにさらに話した。
「いまこの川大変なことになっていまして」
「?モンスターが多いな」
「川とか湖って本来獣やモンスター多くないんですが」
 漁師はそれがと話した。
「この通りです」
「多く出てか」
「このアルパカーキはリオ=グランデ川に面していますね」
「それで水運で栄えているな」
「はい、そうです」
「このニューメキシコ州の中心都市にもなってて」
「まさに水運の街なんですが」
 それがというのだ。
「この通りです」
「モンスターが大量発生して」
「獣もです」
 そう呼ばれる存在もというのだ。
「出てまして」
「どうにかせんとですね」
「何も出来ませんよ」
 漁師は肩を竦めさせて話した。
「あっし等も商売あがったりです」
「漁をしようにも」
「ええ、どうにもなりませんよ」
「ほなここを収めることやな」
 オコナーは漁師の話を聞いて述べた。
「川を」
「あっ、貴方は」
「そや、獣使いやからな」
 オコナーは漁師に自分の職業のことを話した。
「そやからな」
「獣やモンスターはですね」
「使役出来るわ」
「調教もですね」
「そうした職業でな」 
 そうであってというのだ。
「それが出来る神具もあるわ」
「そうなのですね」
「これがな」
 一本のやけに古い少し見ただけではガラクタか只の棒にしか見えない木の棒を出してそのうえで話した。
「そうさせてくれるんや」
「その棒が神具ですね」
「そや、ウアスの杖や」
 神具の名前も話した。
「これを使えばな」
「あれだけの数の獣やモンスターもですか」
「操れるわ、そしてな」
「今の状況を収められますね」
「それが出来るわ」
「そうですか、ではすぐにお願い出来ますか」
 漁師はオコナーに切実な声で頼み込んだ。
「本当に大変な状況なので」
「そやからやな」
「もう至急にです」
「川の獣やモンスター達をな」
「抑えて下さい」
「そうするわ」
 漁師に応えるとすぐにだった
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