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金木犀の許嫁
第二十四話 たこ焼きその三

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「昔ゴジラがエビラっていうね」
「巨大な海老の怪獣と戦ったの」
「これがまさに伊勢海老で」
「美味しそうに思ったの」
「じゃあキャリーちゃん巨大なオマール海老出たらどう思うの?」
「同じこと思うわ」
 オーストラリアの娘は自分の仇名を呼んだ夜空にそれならと答えた。
「もうね」
「そうよね」
「陸のものだったら牛や羊ね」
「何人前かって思うわよね」
「ステーキにしてもね」
 自分の好きな料理から話した。
「本当にね」
「そう思うわね」
「確かにね」
 まさにというのだ。
「オマール海老が巨大だと」
「日本人はオマール海老にはあまりね」
「そうは思わないのね」
「むしろ伊勢海老ね」
 こちらの魚だというのだ。
「本当にね」
「巨大だと」
「蛸それに烏賊と同じで」
「どれだけ食べられるか」
「そう考えて」
 そうであってというのだ。
「怖いとはね」
「思わないのね」
「ええ、それでキャリーぢゃん今は蛸食べるわよね」
「それなりにね」
 オーストラリアの娘は夜空に微笑んで答えた。
「寮のおかずでも出たらね」
「食べるわね」
「そうするわ」
 こう言うのだった。
「それでたこ焼きもね」
「食べるのね」
「実際おつまみにもね」
 酒を飲みつつ食べるものにもというのだ。
「食べるし。うちの学園の寮ってもうお酒がね」
「常にあるのね」
「それこそ水道から出る位にね」
 そこまでというのだ。
「あるから」
「水道からなの」
「実際は水道から出るのはお水かお湯だけれど」
「いつも凄くあるのね」
「お池どころかね」
 そのレベルでなくというのだ。
「水道位にね」
「あって」
「それでね」
「お酒のおつまみもなのね」
「飲むならね」
 そうするならというのだ。
「必要でしょ」
「ええ、私もお酒好きだし」
 夜空はそれでと応えた。
「おつまみはね」
「何か必要でしょ」
「いつも何か作るわ」
「それでね」
 オーストラリアの娘はさらに話した。
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