第二十四話 たこ焼きその二
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「同じよ」
「食べものしか見えないわね」
「どれだけ大きくてもね」
「そうよね」
「だからね」
夜空はそれでと話した。
「ミズダコいるわね」
「ええ」
「あの蛸が人を襲うっていうのは」
このことは本当のことである。
「信じられないわ」
「食べものしか思えないのね」
「もうね」
それこそというのだ。
「図鑑読んでも」
「ああ、海の生きものの」
「そこで書かれていることはね」
「食べものについて?」
「そう、普通にね」
それこそというのだ。
「どうお料理したら美味しいか」
「そう書いてあるのね」
「それだけでね」
それでというのだ。
「本当にね」
「食べものとしかね」
「夜空ちゃんも思えないのね」
「そうなの」
こう言うのだった。
「どうもね」
「そうなのね」
「何処が怖いのか」
「日本人は大抵というかほぼね」
「蛸はそう思うでしょ」
オーストラリアの娘に答えた。
「日本人なら」
「食べものね」
「それも美味しい」
「たこ焼きとかにして食べる」
「お刺身も茹でダコも酢蛸もあって」
こうした料理もというのだ。
「唐揚げにもなるしお寿司のネタにもね」
「本当によく蛸食べるわね」
「烏賊もね。だから巨大なのが出て来ても」
映画等にというのだ。
「全くね」
「怖くないのね」
「巨大な蛸が出て来たら」
それは烏賊でもだが夜空は今は蛸の話に専念したく今は烏賊の方は言葉の行間に入れてそのうえで蛸に重点を置いて話した。
「何人が食べられるかって」
「考えるのね」
「たこ焼きどれだけ作られるかって」
「たこ焼きね、そこでも」
「ええ、ただ大き過ぎたら」
蛸、それに烏賊はというのだ。
「固くなってね」
「美味しくないっていうのね」
「そう考えるわね」
「兎に角巨大な蛸は全然怖くないのね」
「ええ、そう考える位にね」
食材としか考えない様にというのだ。
「もうね」
「怖くないのね」
「これは海老も同じで」
この生きものもというのだ。
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