第十二幕その二
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「実にね」
「これも学問だね」
「列車に乗って列車を知って」
そうしてというのです。
「そしてね」
「そのうえでだね」
「景色を観てね」
「楽しんでその場所を知る」
「そのこともね」
実にというのです。
「学問だよ」
「そうだね」
「だからね」
それでというのです。
「私は列車の旅もだよ」
「好きだね」
「うん、それで今もだよ」
「楽しんでいて」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「このままね」
「都に戻るね」
「そうしようね」
「あっ、林檎の果樹園があるよ」
モジャボロの弟さんが言いました。
「かなり大きな」
「そうだね」
モジャボロも果樹園を観ました、そのうえで応えました。
「赤い林檎が一杯実っているね」
「カドリングのね」
「あの林檎が緑になるとね」
色が変わると、というのです。
「もうね」
「エメラルドの都だね」
「そうなるよ」
「そうだね」
「どの国の林檎も美味しいんだよね」
「色は違っても」
それでもというのです。
「同じくね」
「美味しいよ」
「林檎は色で味は決まらないよ」
教授はこのことを指摘しました。
「そのそれぞれの種類でね」
「決まるね」
「味は」
「人と一緒だよ」
教授はモジャボロと弟さんにこうも言いました。
「決まるのはね」
「お肌や髪の毛や目の色じゃない」
「そうだね」
「中身だよ」
それで決まるというのです。
「本当にね」
「そうだね」
「その通りだね」
二人も確かにと頷きました。
「人は何で決まるか」
「中身だね」
「それで決まるね」
「本当にね」
「だから性格を磨いていくことだよ」
教授の言葉は自分にも言い聞かせるものでした。
「それが大事だよ」
「全くだね」
「本当にそうだね」
二人も兄弟で頷きました、そんなお話をしているうちに列車はカドリングからエメラルドの都に入ってです。
そこからも進んでドロシーの言う通りに数時間で、でした。
都の首都に着きました、首都の南門の前に着いてそこから降りるとです。
オズマがいました、そしておずの国の名士の人達もです。
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