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オズのエマおばさん
第十二幕その一

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               第十二幕  宮殿のパーティー
 一行は遂に山の麓の街での楽しい日々を終えました、そのうえでエメラルドの都に戻ることになりましたが。
 皆は街から都に戻る列車に乗りました、豪華なオズの国の王族の乗るお召し列車に乗り込みました。
 お部屋の中はまるで宮殿の中でした、緑の壁に緑の絹のカーテンに緑のビロードの絨毯に緑の大理石の彫刻にです。
 あちこちにエメラルドが飾られています、おばさんはそのとても豪華で奇麗なお部屋に入って驚きました。
「もうここがね」
「宮殿みたいだね」 
 おじさんも驚いて言いました。
「それこそね」
「そうよね」
「そう見えてもね」
 ドロシーがお二人ににこりと笑ってお話しました。
「これは列車の中よ」
「そのお部屋ね」
「そうなんだね」
「オズマが出してくれたの」
 お召し列車をというのです。
「気を使ってくれて」
「いや、それでこの列車に乗って」
「都に行くんだね」
「そうよ、そしてね」
 そのうえでというのです。
「そこでオズマが待っているから」
「オズマ姫主催のパーティーに参加するんだよ」 
 トトも二人に言いました。
「そうするんだよ」
「そして豪華になのね」
「そのパーティーを楽しむんだね」
「そうだよ、そちらも楽しみにしてね」
 こう言うのでした。
「宜しくね」
「ええ、それじゃあね」
「今から暫くこちらで過ごすんだね」
「そうしてもらうわ」
 またドロシーがお二人に言いました。
「数時間位ね」
「列車の旅も出来るなんて」
「素敵だよ」
「その素敵な旅も楽しんでね」 
 こう言ってでした。
 ドロシーは列車を出発させました、緑の制服と制帽の車掌さんと列車で働いている人達が応えてくれてです。
 列車は進みはじめました、するとです。
「風みたいね」
「とても速いね」
 おばさんとおじさんは車窓から景色尾を観て言いました。
「本当にね」
「そして景色もね」
「いいね」
「カドリングの国のね」
「列車の旅ってこれがいいんだよね」
 臆病ライオンも景色を観ています、見れば笑顔になっています。
「速く進む中でね」
「その途中のどんどん景色を観られて」
 腹ペコタイガーも観て笑顔になっています。
「現在進行形で」
「それがいいよね」
「本当にね」
「だから今はね」
「車窓を楽しもう」
「そうしようね」
「うん、列車の中では読書もいいが」
 ムシノスケ教授も車窓を観ています、そのうえでの言葉です。
「こうしてだよ」
「景色を楽しむのもいいね」
「全くだよ」
 モジャボロに答えました。
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