女心は学ばなかった……
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
(サラボナ通商連合領内:ルドマン家・書斎)
ルディーSIDE
RS……
グランバニア王国が開発した最新のマジックアイテム。
開発を担当しているリューナ女子は『使い勝手が悪い』と、イマイチ自己評価が低い様子だが……
遙か古代に魔法の継承者が途絶えた事により文献のみの存在になっていたが、古い魔法の研究と復刻をライフワークにしていたサラボナ通商連合領内にある『ルラフェン』と呼ばれる中級都市に住む『ベネット』と言う老人が奇跡的にもルーラという魔法を復刻させたのだ。
その際に多大な協力をした功績として、魔法復刻に必要なアイテムを入手してきたリュカ様に、その魔法が扱える様にベネット氏(『氏』で合ってるのかな? 『博士』かな?)が調整してくれ、一時の間ではあるが世界中でリュカ様だけが扱える魔法となっていた。
しかし遺伝とは凄いモノで、本来なら書物などを読み理解をしてから魔法習得用の魔法薬を調合し、その後にそれを飲み干す事で得られると言う事なんだが……
リュカ様の娘で伝説の勇者として生まれたティミー殿下の双子の妹である、友好国ラインハット王国に嫁いだポピレア様は生まれながらにして魔法を使用する事が出来たという……何とも羨ましい。
そんな高位魔法を誰にでも使用出来るようにと、リュカ様の娘さんであるリューナ女子が、開発し既に販売しているのがRSだ。
大きさは縦・横・奥行きともに10cmと大きい。
大きさの理由は、その大半を占める魔道結晶の所為である。
開発担当責任者のリューナ女子は更なる改良……つまりは燃費性能を大幅に向上させての販売を考えている様子であるのだが、開発を依頼したリュカ様は『これ以上便利にすると戦争に利用されちゃいそうだから、もう手を加えなくても良いよ』とこれ以上の開発を停止。
製造方法などはグランバニア王国の最大級国家機密に指定されている。
あの人の事だから、国家機密に指定したって情報も疑わしい。
そう宣言する事で泥棒(スパイとか)がそれっぽい場所を探すだろう……
でもそんな重要機密が書かれた書類を、孫娘の落書き帳にしているかもしれない。
因みに現状でのRSは、それ1台で1カ所にしか行けないし、1回の使用で魔道結晶切れになるので再度チャージが必要になる。
なので僕は今日……サラボナに里帰りしているのだが、このRSを2つ購入してからの里帰りなのである。
さてさて……ここで気になるのがお値段ですよね?
そんな便利……とは程遠い|RS《ルーラストーン
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ