女心は学ばなかった……
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》ですが、何と1台50万G……しかも本日は2台セットで必要との事で、合わせて100万G……送料・手数料そんなモノは一切負担してくれません!
ちょっと故郷に帰るのに100万Gなんてかけてられないですよ!
もっとお手軽価格で欲しい各国の偉い方々は、開発成功国のグランバニア王様に直訴したそうだが、『自分で魔法薬を飲んで使える様になれよ! 言っとくけど、あの薬死ぬ程不味いリュリュの手料理を遙かに凌駕する不味さだからな! 遺書は書いて行け(笑)』とあしらった。
そんなあしらわれたお偉いさんの一人……ルドマン最高商評議会議長が今僕の目の前でバツが悪そうにコーヒーを啜っている。
僕も久しぶりの一人での帰郷……孫との語らいをもっと楽しそうにすれば良いのに。
「気持ちは……解りますけどね。でも可愛い孫娘の彼氏の素行調査に、一国の諜報機関を使いますか!?」
「いや、まぁ……使ってしまった……」
使うなっての!
「叔母様はパニックになってまた我が儘を言うと思われるから、デイジーに彼氏が出来た事自体を秘密にしてますけど……お祖父様には包み隠さずに報告をしています! それが信用出来ませんでしたか?」
「し、信用は……しておる。ほ、本当じゃぞ! だがまたワシだけが知らぬ事態になるやもと思うと……全てを知り得る為の努力は……な!」
『な!』じゃねーよ!
「そんなにデイジーの父親の事が気になるんですか?」
「当たり前じゃわい! フローラもデボラも、どちらもワシには大切な娘……その大切な娘を妊娠させておいて、姿も現さないなんて言語道断! 言っておくが金の問題では無いぞ! その男の為人がクズであれば、孫娘の成長に関わってほしくないが、それでもデイジーの父親として存在を明確にするべきであろう!」
「それが出来ない事情がデボラ叔母様と相手の男性に在ったのでしょう……致し方ない事じゃ無いですか。お祖父様だって他人には話せぬ事柄の1つや2つはあるでしょう?」
この話になると凄く興奮するが、何時もこう言って宥めている。
「まぁそれは……そうなのだが……」
そして次に出てくる言葉は……
「父親であるワシは知らないのに、他人であるリュカは知っているのが気に食わぬ! 何でアイツはデイジーの父親の事を知っているんだ!?」
そこがリュカ様の凄い所で、人々の機微から色んな事を読み取ってしまうんです。
「リュカ様は太古の時代から女性の微々たる仕草等で、女心を把握できるように訓練してきたみたいですからね。僕やお祖父様とは格が違いますよ。僕もあれだけ女性の機微に敏感なら、今頃プリ・ピーの皆さんとヨロシクやって
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