気が付けば……
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ころ、偶然お二人に声をかける事が出来たのだ。
当然だが今回の急な呼びかけに必要なのはキャロラインさんだけ。
最初は彼女も断ったそうだけど一緒に居た彼氏の方が演奏する様に勧めたみたいです。
理由として『陛下のお願い(彼氏さんはリュカ様がプーサン社長である事をご存じだそうです)を無碍には出来ない』って事と『俺(彼氏さん)も彼女の演奏を見た事ないから、今回参加させてもらって観てみたい』との希望込みでの理由でした。
俺には訊くまでもなく断る理由も権利も意思も無いので当然ですが、リュカ様もOKだったので、“プリ・ピーメンバー6人”+“キャロラインさんの彼氏1人”と言う事で、合計7人が集まりました。
でも彼氏なのに自分の彼女の演奏を観た事ないって如何言う事なのか不思議に思っていたら、現在アルバイト(プリ・ピー活動以外)が同じな為プリ・ピー活動でアルバイトを休むと同僚の自分(彼氏さん)は休むワケにいかなくなる為、練習の姿しか見せられてないと。
そんなヴートさんも芸高校に通う4年生だ。
アイリーンさんとも同じ本年度で卒業予定。
トランペットを専攻しているらしく、今回プリ・ピーの演奏を聴ける事を喜んでいた。
今回の演奏会はワザワザ遠い街から来てくれたデイジーさんの為に開催されるから、当然の如くデイジーさんを中心に各々席に着く。
デイジーさんの彼氏である俺はありがたい事に、その隣に座る事が出来最高な状況でプリ・ピーを堪能出来た。
「デイジー如何だったかな? これが今現在で最新のポップスミュージックだよ」
「凄く良かったです! 春から勉強するのに参考になります。ありがとうございましたリュカ様!」
3曲だけだが間近でプリ・ピーの音楽に触れて、少し興奮しているデイジーさん。
「“参考に”? デイジーさんは芸高校に入学したそうですけど、お兄さんと同じで絵画とかの分野ではないのかしら?」
そうか……『芸高校入学』しか言ってなかったから、皆さんはお兄さんと同じ画家を目指してると思っちゃってるのか。
「あ、いいえ……私は音楽の方で入学しまして、声楽科で勉強するつもりです」
「へー……このタイミングでの入学だから、てっきり芸高校側も力を注いでるMGかMBなのかと勝手に思ってたよ」
ヴートさんの感想に|プリ・ピ
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