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星河の覇皇
第八十六部第五章 傍目に見つつその三十五

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「そしてだ」
「アウトカースト層についてはですね」
「非常に好意的ですね」
「我々に対しては」
「そうなっていますね」
「連合でも差別はあるが批判されている」
 差別主義者もいればそれを否定し批判する者もいる、それもまた世の中であるということである。それは連合も同じなのだ。
「そして連合の差別ではな」
「階級でのものは存在しない」
「だから誰もが否定的ですね」
「連合にいる者達は」
「そうなっていますね」
「そうだ、だから我々にだ」
 アウトカースト層にというのだ。
「非常にだ」
「好意的で、ですね」
「支持もですね」
「してくれる、自国でなくともだ」
 それでもというのだ。
「やはりな」
「支持は有り難いですね」
「それがあるということは」
「それだけで大きいですね」
「マウリアは民主制だ」
 確かに階級は存在している、だがそれでもれっきとした民主主義国家だ。そもそも古代ギリシアは民主制のはじまりとされているがその国家は平民そして奴隷が支えていたことは歴史にある通りである。
「だからな」
「支持は必要です」
「どういった政治家でもです」
「例えどれだけ優秀でも」
「支持がないとです」
「その政治家は何も出来ません」
「民主制の国では無名の政治家は何も出来ない」 
 ジャバルは言い切った。
「それこそな」
「はい、まさにです」
「無名の政治家は無能よりも駄目です」
「逆に無能でも有名であれば違います」
「それが支持ならば」
「そうだ、支持があってこそだ」
 まさにというのだ。
「政治家は存在出来る」
「民主主義の国では」
「まさにそうですね」
「そして支持は他国からでもですね」
「有り難いことですね」
「その支持がだ」
 他国からのそれがというのだ。
「マウリアにも及びな」
「我々を見てですね」
「そして支持をする様になる」
「彼等の言葉を受けて」
「しかも連合の人口は大きい」
 このこともあるというのだ。
「マウリアは三千億だがな」
「連合は四兆です」
「マウリアの十三倍以上です」
「あまりにも巨大です」
「かなりの数です」
「その彼等の十分の一でもだ」
 即ち四千億でもというのだ。
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