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八条学園騒動記
第七百五十七話 麻薬がもたらすものその二

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「敵がいるとか言ってな」
「電波を受信して」
「そんなことを言っていた」
「まさに麻薬中毒ね」
「そうだな、それでだ」
 ダンは嫌そうな顔でさらに話した。
「俺は心から怖いと思った」
「そのお話聞いて」
「歯もボロボロになってな」
 総入れ歯になるまでにだ。
「そしてだ」
「電波まで受信してだから」
「歯がそうなると」
「身体の他の部分もよね」
「酷いことになっている」
「簡単に想像出来るわね」
「それで何で高い金を出してな」
 そうまでしてというのだ。
「やるのかな」
「わからないわよね」
「ヤクザ屋さんを儲けさせまでしてな」
 こうしたものは闇社会で出回っているものだからこう言ったのである。
「やっているのか」
「馬鹿だからって言うとね」
 それでとだ、ジャッキーは言った。
「それまでだけれど」
「それでもだな」
「お金は大事よ」
 真剣そのものの顔での言葉だった。
「本当に」
「全く以てな」
「お金は大事に使わないと」
 事実ジャッキーは色々問題はあってもお金のことはかなりしっかりしている、このことはテンボも同じである。
「もうすぐにね」
「なくなるな」
「そうだし変なことに使うのは」
 それはというのだ。
「犯罪にね」
「言語道断だな」
「そうよ、だからね」
 それでというのだ。
「麻薬なんかにはね」
「絶対に使うものじゃないな」
「常識でしょ」
「世の中常識のない奴もいる」  
 ダンは抗議する様に言うジャッキーに答えた。
「そうした馬鹿もな」
「だからなのね」
「それで手を出してな」 
 麻薬にというのだ。
「心それに身体もな」
「ボロボロになるのね」
「そして破滅するんだ」
「嫌な話ね」
「そういえば働かないでな」
 テンボは自分が知っている輩の話をした。
「人にはビタ一文使わないでも煙草はな」
「自分の吸うそれか」
「ああ、それはかなりいいものをな」
「吸っている奴がいるか」
「昔そんな奴がいると聞いたな」
 そうだったというのだ。
「学園の理事長さんの一族が信者さんの」
「天理教の教会か」
「大昔信者さんにどうにもならないのがいてな」
 そうであってというのだ。
「図々しくて尊大でな」
「そうしたケチでか」
「それで自分が吸う煙草はな」 
 それはというのだ。
「いい煙草を吸っていたらしいな」
「それかなり駄目な感じがするわ」
 エイミーはテンボのその話を聞いてこう返した。
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