第七百五十七話 麻薬がもたらすものその一
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麻薬がもたらすもの
ダンは麻薬についてさらに話した。
「麻薬は頭をおかしくして何度も言うが身体もな」
「ボロボロにするからね」
ジャッキーは眉をこれ以上はないまでに顰めさせて言い切った。
「冗談抜きに」
「骨がボロボロになる」
ダンはこのことを指摘した。
「身体の根幹がな、神経もそうでな」
「どっちもよね」
「筋肉もな」
「つまり体全部がおかしくなるのね」
「骨がボロボロになってな」
そうしてというのだ。
「歯もだ」
「歯って骨だから」
「だからだ」
そうであるからだというのだ。
「元の歯がなくなる」
「それは嫌ね」
「そして括約筋も緩んで」
そうなってというのだ。
「失禁もだ」
「するのね」
「髪の毛もな」
こちらもというのだ。
「ボロボロになってな」
「禿げるのね」
ジャッキーは実にダイレクトに言った。
「そうなるのね」
「要するにな」
「それも最悪ね」
「本当に何もかもがな」
「悪くなるのね」
「だから長生き出来ない」
麻薬中毒になると、というのだ。
「身体がそこまでボロボロになるからな」
「長生き出来る筈ないわね」
「だからする奴は馬鹿でな」
そうであってというのだ。
「健康状態もだ」
「滅茶苦茶悪いわね」
「失禁したい奴がいるか」
ダンは怒った顔で言った。
「それで寝ている時な」
「おむつするとか」
「大人でもな、それかベッドの上にビニールを敷いてな」
そうしてというのだ。
「備える」
「そのことも嫌ね」
「何でも歯が復元出来なかった頃はな」
医学がそこまで進歩しておらずだ。
「総入れ歯になったそうだ」
「歯が全部なくなって」
「そうなってな」
そのうえでというのだ。
「そうだ」
「ボロボロになって」
「そうだったからな」
だからだというのだ。
「本当にな」
「いいことないわね」
「何もな」
それこそというのだ。
「身体から見てもな」
「麻薬は、しかも入れ歯からだ」
それからというのだ。
「電波を受信する」
「そこでも電波ね」
エイミーは入れ歯からもと聞いて眉を顰めさせた。
「麻薬って本当に頭おかしくさせるのね」
「そうだな、それで無意味に電車で往復したりした」
東京から福岡まで新幹線でそうしたという、当時そうしたことをすると結構な運賃がかかったがそうしたのだ。
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