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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第39話
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にスイーツ振る舞われたらどうすんだ?」

「そ、それは…………心配ですね。」

「えと…………こちらも負けないくらい美味しいお菓子を作るしかっ。」

呆れた表情で指摘したアーロンの指摘にアニエスは同意し、フェリは真剣な表情である提案をし

「いや君達…………さすがにそこは弁えてるからね?」

3人の会話を聞いていたヴァンは呆れた表情で指摘した。



「そういえば――――――ニナさんって女優を抜きにしても素敵ですよね。私と二つしか違わないのにすごくしっかりしていて…………」

「あ、魔獣に襲われた時もなんだ毅然としてた気がします。戦士とは違いますけど凛とした”息吹”を感じましたね。」

「ああ、実際大したモンだと思うぞ。東方系の枠にはまらないっつーか――――――たしか煌都の出身じゃねえんだよな?」

ニナの事についての感想を口にしたアニエスとフェリの意見に同意したヴァンはあることをアーロンに確認した。

「ま、別に東方人全員が煌都出身ってわけでもねぇしな。東には”龍来(ロンライ)”ってのもあるし、帝都のクロスベルにも東方人街はある。…………ま、それ以前にあの娘は東方らしさをあえて出さねぇようにしてるっぽいが。それはそれでソイツの自由だろ。」

「?えっと、それはどういう…………」

「…………その、カルバード両州ならではの問題と言いますか。百年前の民主化革命で、身分や人種、文化的な差別は撤廃されて…………共和国憲章の下に、様々な人種、民族が共存できるようになり、カルバードが両帝国の領土になっても共和国憲章は撤廃されることなくそこに異世界の異種族も加えて運用した事で、カルバード両州は人種や民族だけでなく、異種族も共存できるようになりました。――――――あくまで、表向きは。」

アーロンの推測を聞いてある疑問を抱いたフェリにアニエスは説明をした後複雑そうな表情を浮かべた。



「あ…………さっきの民族テロ、ですか。」

アニエスの話を聞いて察しがついたフェリはそのことについて口にした。

「ハッ、結構根深いみてぇだぜ?煌都の方じゃほとんどねぇがカルバードの北部なんかは特にな。旧王国系――――――白人至上主義者の連中が目の仇の東方系、たまに中東系に起こす。独立国騒ぎで経済恐慌が起きた時がピークだったが、まあ今は落ち着いてんな。」

「メンフィル帝国とクロスベル帝国によってカルバード共和国が滅び、両帝国の領土として併合されたことに加えて併合後の両帝国が旧王国系の不満を”力”で抑えつけたことに加えて戦争だけでなく、内戦やテロにも各国からの協力が義務化されている”ゼムリア連合”に両帝国が調印したこともありますから。それでも完全に無くなったわけじゃないんでしょう。」

「そう、なんですね
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