第39話
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んざやってんだ?」
ヴァンの話を聞いて驚いた様子で口にしたアニエスの話を聞いてある疑問を抱いたアーロンはヴァンに訊ねた。
「…………さあな、色々あんだろう。ま、ヤツも映画祭の取材で二日目には現地入りするらしい。情報面ではアテにできそうだぜ。」
その後休憩と交代を繰り返していたヴァン達がサルバッドへと向かい続けていると、時間は既に自身にとっての普段の就寝時間が近くなってきたのか、フェリがあくびをした。
〜車内〜
「ふわ〜あ…………すみません、あくびが。」
「眠たくなったら遠慮せずに休んどけよ。リクライニングしていいがシートベルトは忘れずにな。」
「ヴァンさんも無理はしないでくださいね?SA(サービスエリア)も何回か飛ばしていますし。」
フェリに指示をするヴァンにアニエスは無理をしないように指摘した。
「心配すんな、長距離運転は慣れている。いざとなりゃあこっちのガキかマルティーナに代わりゃあいいだけだしな。」
「へっ、いいぜ。若いからオールも余裕だしな。」
ヴァンの言葉に対してアーロンは口元に笑みを浮かべて答えた。
「ふわ…………あ、そういえば!やっぱりラクダのミルクってカルバードじゃ飲まれないんですよね?」
「ああ、”メルフィータ”っていう例のショコラの…………ふふ、そもそもラクダ自体、中東の方しかいないみたいですし。」
「なんだ、故郷じゃ普通に飲まれてたのかよ?」
あくびをした後ふとあることを思い出したフェリの質問に答えたアニエスは微笑みながら答え、フェリの口ぶりからフェリの故郷ではラクダのミルクを普段から飲んでいる事を察したアーロンは目を丸くしてフェリに訊ねた。
「いえ、クルガは山脈の麓なのでラクダはいませんでしたけど…………遠征に行った先で何度か飲ませてもらったことがあって。牛や羊のミルクよりも濃厚でとっても美味しかったですっ。」
「へえ、馬乳酒みたいにしても旨そうだな。」
「ふふっ、それを聞くとちょっと飲んでみたいですね。」
「―――――ちなみにラクダは乳自体があまり取れないから貴重らしいぜ?俺も飲んだことはねぇが牛乳アレルギーでもイケるって話だ。その上高タンパクで低脂肪、ビタミンや鉄分も数倍あるらしい。加工が難しいそうだから、それを上手く仕上げてショコラにするとはねぇ…………」
フェリの話を聞いてラクダのミルクについてそれぞれ興味を抱いているアーロンとアニエスに自分が知る情報を教えたヴァンはニナからご馳走してもらう予定になっているスイーツを思い浮かべて口元に笑みを浮かべ、ヴァンの様子にアニエス達はそれぞれ冷や汗をかいて脱力した。
「どんだけ調べてきてんだっつの…………煌都の件もチョウに釣られたみてぇだし、敵
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