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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第39話
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査、果てはGIDや黒月も連中の拠点等の捜査に協力したらしくてな。カルバード両州の市民達へのアピールもそうだが、今後現れるかもしれない新たなテロリスト達への牽制の意味でも相当血生臭い事をしたらしいがな。」

「”相当血生臭い事”というと…………もしかして、文字通り相手を”殲滅”したのでしょうか?」

アニエスが口にしたある話に頷いたヴァンは真剣な表情で自分が知る情報を口にし、それを聞いてあることを察したフェリは真剣な表情でヴァンに確認した。

「そうだ。その証拠に連中の制圧作戦の件に遊撃士協会(ギルド)は関わる所か、捜査の協力すら”中央”と”本国”に求められることはなく、ギルドが制圧作戦の情報を掴んで協力を申し出た時も両帝国から拒否されたため、関われなかったとの事だ。」

「遊撃士は例え相手がどれ程の凶悪犯であろうと”不殺”が基本ですし、相手が降伏を申し出れば身の安全の保証をしてくることが予想できていたから、テロリスト達の殲滅を目的としている”中央”と”本国”はギルドの協力を拒否したんでしょうね…………」

「それは…………」

「ハッ、クズ共にはお似合いの末路だから、気にする必要なんてねぇよ。」

ヴァンの答えを聞いてあることを察したフェリは複雑そうな表情で推測し、それを聞いたアニエスが複雑そうな表情を浮かべている中、アーロンは鼻を鳴らして気にする必要はない事を口にした。



「―――――それにしてもヴァンさん、ディンゴさんのことを信頼してますよね。ニナさんの紹介もすぐつないでいましたし。」

ヴァンのディンゴへの信頼の強さが気になっていたアニエスはそのことをふと思い出して口にした。

「なんだかんだ裏解決屋を立ち上げたころからの付き合いだしな。昔から色々仕事を紹介してもらったり、逆に仕入れた裏ネタを提供することもある。」

「あー、確かジャックの知り合いでもあるんだよな。あのベルモッティといい、濃い知り合いが多いじゃねえか?」

「ま、その中でもかなり真っ当な部類だがな。かといって変に慣れあわず、自分の仕事はキッチリ確実にこなす。そこら辺は誰よりも信頼できるヤツだ。」

ディンゴの知り合いの面々について呆れた表情で口にしたアーロンに苦笑しながら指摘したヴァンは静かな表情でディンゴの事を語った。

「ニナさんといい、顔もずいぶん広そうですよね。サルバッドの4spgも手配してくれたという話ですし。」

「中東系のハーフだからかあっち方面にも顔が利くみてぇだな。そういや前にフューリッツァ賞の特別賞を辞退したとかで、その筋でも有名らしい。」

「そ、そうだったんですか………!?たしかフューリッツァ賞と言え記者にとっては最高の栄誉ですよね。」

「なんでそんなヤツがゴシップ誌のルポライターな
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