第39話
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る要求を聞くと威圧を纏った笑顔で断り、その様子を見守っていたアニエスとフェリは冷や汗をかいて脱力し、マルティーナは呆れた表情で溜息を吐き、ユエファは口元に笑みを浮かべて推測した。
「…………ま、1時間程運転したらマルティーナと交代してくれ。休憩と交代を繰り返しながら進めば朝までにはサルバッドに着くだろう。あのニナ・フェンリィの依頼自体ももちろん気になるが――――――」
「はい――――――ゲネシスが光った以上、”何か”があるのは間違いありません。その…………毎回”それが何か”までわからないのは申し訳ないですけど…………」
(”2度あることは3度ある”と言う諺がありますからね…………今までの件を考えれば、間違いなく”アルマータ”が何らかの事件を引き起こすのでしょうね。)
「そんな、アニエスさんが謝ることじゃないですよっ。でも、本当に不思議ですよね…………どういう仕組みなんでしょう?」
アニエスの話を聞いていたメイヴィスレインは呆れた表情で推測し、フェリは謝罪するアニエスに謝罪の必要はないことを指摘した後ある疑問を口にした。
「ああ、仕組みが解明できない古代遺物とは違う筈だが…………」
「ハン…………俺は煌都の時しか知らねえが。今までに共通しているパターン――――――たとえばアルマータは関係してんのか?」
「…………!」
「わからん…………ツテで色々調べたが今のところそれらしい連中はいねぇ。それこそ各方面に届いたっつう”脅迫状”がそうかもしれねえが。」
サルバッドにもアルマータが関わっているかもしれないというアーロンの推測にフェリが表情を引き締めている中ヴァンは疲れた表情で答えた後真剣な表情を浮かべてある推測をした。
「ニナさんの”まねーじゃー”のヒトが届けてくれたっていう…………」
「…………連中のやり方にしちゃあ、ぬるいっつうか回りくどい感じだが。」
「そうですね、映画祭を邪魔する意味もわかりませんし…………中止した映画祭のメッセルダムはまさに彼らの本拠地らしいですけど。」
「いや………本拠はとっくにそこから移しているらしくてな。そっちの映画祭が狙われたのは民族テロ関連の仕業らしい。まあ予告上とボヤくらいで念のため大事を取っただけらしいが。」
「民族テロ………ですか。」
「クズだな、クズ。一時期イキってたみてぇだが。」
ヴァンが口にしたある存在を耳にしたフェリは真剣な表情を浮かべて呟き、アーロンは僅かに不愉快そうな表情を浮かべて呟いた。
「民族テロと言えば、”中央”と”本国”による大規模な制圧作戦が行われたと以前新聞に載っていましたが…………」
「ああ。メンフィル帝国の”暗部”に中央警察による捜
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