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夢幻水滸伝
第三百五十三話 中央から八方へその十三

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「避けたい、勢力同士の戦になるとな」
「どうしてもですね」
「大きな戦になり」
「それで、ですね」
「被害も大きくなりますね」
「そうなるさかいな」 
 だからだというのだ。
「ここはな」
「出来るだけですね」
「勢力同士の戦は避けたいですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「それでや」
「この度はですね」
「どうするかですね」
「それで今の考えではな」  
 カツを食べつつ言う、靴の底の様な大きさのカツをフォークとナイフで切って口の中にいれつつそうした。二人も同じものを食べている。
「使者を送ってな」
「お話をしますか」
「お二方と」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「それ次第や、話が上首尾に終わるとな」
「その時はですね」
「戦をせずにことを進めますね」
「そうする、しかしや」
「不首尾に終われば」
「その時は」
「戦や」
 覚悟している声で言うのだった。
「そうなる、どっちになってもや」
「いい様にですね」
「ことを進められますね」
「そうするわ、おらっちだけのことやとな」
 今度はカツの付け合わせのマッシュポテトを食べる、他には野菜スティックとボイルドベジタブルもある。
「別にええが」
「勢力となりますと」
「そうはいきませんね」
「そうなるさかいな」
 それ故にというのだ。
「無闇にはな」
「戦にならない様にする」
「そうなのですね」
「そや、しかしな」
 それでもというのだった。
「気をつけなあかんのはな」
「勢力即ちこのオクラホマ州ですね」
「この州の民のことになりますね」
「そやからな」
「出来るだけですね」
「被害は出したくないですね」
「ああ、二人共無体なことはせんが」 
 起きた世界では二人と仲がいいのでこのことは知っていてこう言えた。
「そやけどな」
「戦は何があるかわかりません」 
 秘書はボイルドベジタブルの人参を食べて言った。
「まさに」
「そやろ」
「はい、不測の事態はあらゆることに付きものですが」
「戦は特にな」
「起こります」
「そやからな」
「戦は出来るだけですね」
「避けたい、やるんやったらやるが」
 それでもとだ、ガーランドは話した。
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