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夢幻水滸伝
第三百五十三話 中央から八方へその十一

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 彼はそれで終わらず州全体の内政を進めていってだった。
 賊やモンスターも退治していった、時には彼も出陣して戦った。ナグルシとアイムールという自身の二つの神具を振るってだった。
 今はハイウェイマン達を一掃した、そのうえで兵達に言った。
「ほな全員や」
「拘束してですね」
「取り調べを行いますね」
「そして裁判にかけますね」
「そうするで、重罪人は容赦なく極刑や」
 それに処すというのだ。
「車輪刑でも引き延ばし刑でもな」
「行いますね」
「重罪人なら」
「容赦なく」
「そして魂も消す」
 死刑にするだけでなくというのだ。
「地獄に落とすんや」
「わかりました」
「重罪人ならそうしましょう」
「人を殺したりしていたならば」
「そうするで、そして罪が軽いとな」 
 殆どの者がそうだと思いつつ話した。
「牢屋に入れてや」
「そのうえで、ですね」
「刑期の間兵役か賦役に就けますね」
「そうしますね」
「そうさせる、刑期を終えたらな」
 その時のこともだ、ガーランドは話した。
「本人達に選ばせる」
「そのまま軍か賦役の仕事に就くか」
「それとも他の仕事に就くか」
「どうするかをですね」
「罪人でも罪が軽いとな」
 その場合はというのだ。
「刑罰を重くすることはな」
「ないですね」
「別に」
「左様ですね」
「そや、特にや」
 これといってというのだ。
「ないわ」
「左様ですね」
「それで、ですね」
「ガーランド様としても」
「普通の罪人ならばですね」
「それで収めますね」
「そうするわ、牢屋の中でも扱いはな」
 そちらの話もした。
「別にな」
「悪くはしない」
「そうしたものにしていますし」
「これからもですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうするで、ただな」
「ただ?」
「どうされましたか?」
「いや、幾ら内政を進めてな」
 今度はぼやく様にして話した。
「豊かにして治安もよおしても賊はな」
「出ますね」
「それになる輩は」
「出て来ますね」
「街や村でもな」
 ハイウェイマン達の出る街道だけでなくというのだ、勿論道だけでなく山や川も念頭に置いて話している。
「出るしな」
「ギャングなりマフィアが」
「どうしても出ますね」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
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