第二十三話 里帰りその十
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「努力はです」
「絶対ですね」
「そうですよね」
まさにというのだ。
「そのことは」
「磨かないと宝石になれないですね」
白華も言って来た。
「やっぱり」
「そうよね、何でもずっとやってると」
夜空は白華に応えて話した。
「絶対にね」
「上手になりますね」
「ええ、ただ周りから見てね」
「全然ってことはありますね」
「けれどそれは人が見てで」
そのうえでのことでというのだ。
「神様が見るとですね」
「違うかもね、人の目って主観が入るから」
「だからですか」
「自分が望むものでないとね」
「出来ていないってなりますね」
「特に人を利用することしか考えない様な」
そうしたというのだ。
「自分しかない人にはね」
「そう見えますか」
「それが組織でもね」
人間でなくともというのだ、組織もまた人間あってのものなのでそこにいる人間の人格が大きく影響するのだ。
「利用する、役に立つかどうか」
「そうしたことしか見ない様なら」
「もうね」
それこそというのだ。
「自分達が望むレベルじゃないと」
「全く変わっていないとか言いますね」
「本当にそうした場合もあるけれどね」
「全く成長していない、ですね」
白華は夜空の今の話を受けて言った。
「バスケの漫画で先生が言っていましたね」
「太って眼鏡をかけたね」
夜空も言った。
「あの先生ね」
「そうですね」
「あの先生はまた別よ」
「人をちゃんと見て」
「それで長く見てね」
そのうえでというのだ。
「言っていて人を利用するとか」
「そうした人じゃないですね」
「そうよ」
このことは間違いないというのだ。
「別にね」
「そうですね」
「むしろね」
さらに言うのだった。
「あの先生はある程度至っていなくても」
「いいとする人ですね」
「ちゃんと見ている人だから」
「あの台詞は一つのネタでしょうか」
「そうだと思うわ、誰でも続けていればね」
「どんなことでもですね」
「努力すればね」
そうしていけばというのだ。
「絶対にね」
「よくなりますね」
「そうよ、最初は出来なくても」
そうであってもというのだ。
「やがてはね」
「出来る様になりますね」
「そしてね」
それでというのだ。
「私も私なりにね」
「努力されていますね」
「家事にお勉強をね、ただ運動はね」
「夜空さん苦手ですね」
「それで好きじゃないから」
だからだというのだ。
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