第十一幕その十
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「皆でね」
「そうしようね」
「凄いですね」
カルロスはその出しものを観て言いました。
「どれも」
「マリオネットもパントマイムも」
恵梨香も言います。
「皆さんとてもお上手です」
「バイオリンだって」
ナターシャはその音色に聴き惚れています。
「とてもいいです」
「こうして前にいるだけで」
神宝はうっとりろなっています。
「凄くいいですね」
「色々なものを観て聴けて」
それでと言うジョージです。
「最高ですね」
「そうでしょ、だから今はね」
「ここにいてですね」
「観て聴いていきますね」
「そうしますね」
「そうして楽しみますね」
「何ならね」
ドロシーはカルロス達五人にお話しました。
「座って観ましょう」
「座るんですか」
「そういえばそうして観ている人もいますね」
「そうしてじっくりと」
「お茶まで飲んで」
「テーブルも用意して」
「だからね」
そうした人もいるからだというのです。
「ここはね」
「そうもしますか」
「それじゃあですね」
「椅子出しますか」
「それにテーブルも」
「そうしますか」
「それはいいけれど」
おばさんはドロシー達のお話を聞いて言いました。
「椅子やテーブルは何処にあるの?」
「何処かで借りるのかい?」
おじさんも言いました。
「そうするのかい?」
「いえ、出すのよ」
笑顔で、です。ドロシーはお二人に答えました。
「今から私はね」
「椅子を出すの」
「テーブルも」
「このバッグの中にね」
お二人に自分が右肩から下ろしている小さな女の子用のバッグを見せてお話しました。緑の可愛らしいデザインで王家の紋章が入っています。
「入っているのよ」
「椅子やテーブルが入っているの」
「そうなの」
まさにというのです。
「この中にね」
「それも魔法なのね」
「そう、魔法でね」
「その中に入れられているのね」
「このバッグの中はとても広くて」
そうなっていてというのです。
「色々なものが入っているのよ」
「そうなのね」
「四次元みたいにね」
「あのSFのお話ね」
「ええ、ああした感じでね」
それでというのです。
「このバッグの中には何でもね」
「入っているのね」
「椅子もテーブルも幾つも入っていて」
そうしてというのです。
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