暁 〜小説投稿サイト〜
オズのエマおばさん
第十一幕その九

[8]前話 [2]次話
「すぐによ」
「別の楽しいことがはじまるから」
「そう思うことはね」
「ないね」
「そうよ」
 トトに明るい笑顔でお話しました。
「それがよ」
「オズの国だね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「今回もね」
「そうした気持ちでね」
「いられるわ」
「絶対に」
「ええ、絶対によ」
 まさにというのです。
「そうなるわ」
「そのこともいいことだね」
「本当にね」
「いいことばかりだね」
「楽しいばかりでね」
「本当にオズの国ならではだよ」
 トトはマリオネットの小屋の人形達がマリオネット師の人によって自在に動かされているのを見て言いました。
「本当に」
「楽しいことばかりでね」
「旅行が終わっても」
「寂しいと思わないのはね、楽しいことが終わって」  
 そうなってというのです。
「よかったって満足していると」
「そこにだね」
「もうすぐにね」 
 それこそというのです。
「その瞬間によ」
「満足感を持ったままね」
「楽しいことが終わって」
 ドロシーは笛、オカリナを吹く人が出す笛の音色に耳を傾けさせつつトトに対してさらにお話しました。
「その満足感の中でね」
「すぐにだね」
「別の楽しいことがね」
「はじまって」
「そうなってね」
 それでというのです。
「残念とか悲しいとか寂しいとか」
「思うことはないわね」
「そうよ」 
 まさにというのです。
「だからね」
「僕達もだね」
「今回もね」
「パーティーが終わって」
「おばさんとおじさんがお家に帰ったら」
 そうしたらというのです。
「その瞬間にね」
「別の楽しいことがだね」
「はじまるわ」
「そうなるね」
「だからね」 
 そうだからだというのです。
「今はね」
「僕達の前にあるね」
「参雄ネットにオカリナにね」
「アコーディオンにバイオリンに」
「パントマイムに」
「曲芸を観ようね」
「そうしましょう」
 こう言うのでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ