第二十話 人間味その十五
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「それも食べたいし」
「他のラーメンもよね」
「お腹がいけたらね」
キャンデリラに応えた。
「宜しくね」
「そうするわね」
「ラーメンもいいわよね」
ここでだ、キャンデリラは人間の姿になって笑って話した。見れば着ている服は可愛らしくアイドルのステージ衣装の様である。
「特に少し柔らかくて白いスープの」
「豚骨？」
「豚骨だけれどお魚のだしも利いた」
結月に話した。
「そうしたラーメンがね」
「好きなの」
「何か地元のラーメンみたいな」
そうしたというのだ。
「安定感を感じるのよ」
「そのラーメンに」
「そう、だからね」
「そのラーメンを食べたいのね」
「そのラーメンもね」
こう結月に話した。
「私としては」
「それぞれの好みがあるからな」
オラディンも言った。
「ラーメンも」
「そうだよな」
ガルもその通りだと続いた。
「その人でな」
「中華街のラーメンは実にいい」
「横浜のか」
「うむ、どのお店のラーメンもな」
「じゃあオラディンさんは」
「最近よく行っている」
ガルに嬉しそうに話した。
「中華街にな」
「そうして食ってるか」
「ラーメンをな。他の料理もだがな」
「楽しんでるんだな」
「ただお茶は酔うからだ」
だからだというのだ。
「あまりだ」
「飲んでないか」
「昼はな」
「昼から酔うのはよくないからね」
伊賀崎父は笑って話した。
「お茶に酔う体質だとね」
「うむ、お茶はな」
「夜だね」
「その時に飲む様にしている」
「いえ、美味しいのですが」
マブシーナは困った様子で右手を自分の頬に当てた、そうしてその仕草でやや俯いてそうして言うのだった。
「私はどうもです」
「うむ、酒癖ならぬ茶癖が悪い」
猿原はきっぱりと答えた。
「私が見てもだ」
「そうですね」
「飲むことはいいが」
このこと自体はというのだ。
「やはりな」
「絡んだり暴れたりはですね」
「しないことだ」
絶対にというのだ。
「そうした時は一人で飲むことだ」
「そうすべきですね」
「やはりな」
「飲んでも飲まれるなだからな」
ゴールドツイカーも言うことだった。
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