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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part8/近く遠い想い人
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「にしても驚いたよな。まさかシエスタたちが、メイド喫茶で働いてたなんてさ」
「あぁ…」
メイド喫茶の一角の客席にて、メイドの格好で配膳しているシエスタとタバサ、テファと愛梨とアンリエッタ、そしてなぜかルイズとキュルケにハルナまでもが勤しんでいるのを見て、サイトとシュウは互いにそう呟く。
それは数日前、シエスタが最近ラクロス部の部活を早めに切り上げることが多くなったことと、そんな彼女にテファや愛梨も乗っかるように放課後を共にするようになったこと。サイトはシエスタを案じ、シュウは憐共々尾白に連れ出される形で連れ込まれた結果、そこでシエスタたちがメイド喫茶の従業員として働いていることを知った。しかもそのメイド喫茶はタバサの親戚が経営し、シエスタの叔父であるスカロンが別店舗の店長を務めている店舗だった。
シエスタはある理由でお金を稼ごうと親戚を頼った結果、叔父の伝でこの店にアルバイトとして雇われたのだと言う。
テファも孤児院の資金稼ぎに、アンリエッタは自身の組織と個人的な事情からお金が必要となり、愛梨もなぜかシエスタみたく小遣い稼ぎのために、そしてルイズとハルナとキュルケもはたまたなぜかここで働く意思を見せて今に至る。
ミスコンの前哨戦と謳っているルイズたちだが、その真意は…誰が一番メイドさんらしくサイトの気を引けるのかを競うためという、第3者から見るとしょうもない理由からであった。気がつけば期待の新人が多数現れ、タバサやスカロンは大喜び。
加えて、学校で評判の美人がメイド喫茶で働いていると言う噂を聞きつけて、サイトたちの学校の男子が下心丸出しに大勢押し寄せるように。
「でも、本当だったら俺たちの学校ってバイト禁止じゃなかったっけ?」
サイトが席を共にしているシュウ、憐、尾白、そしてギーシュに向けて問う。
「基本はそうだけど、ちゃんと事情を説明しとけば割と簡単にバイトはOKだぜ?志望大学の学費稼ぎとか、家庭の事情とかその他もろもろで。そのおかげで俺たちも遊園地のバイトやれてるわけだし。な、シュウ、尾白?」
「あぁ…」
「バイトを通じてかわいい彼女さえできたら、言うこと無しなんだけどなぁ」
シュウが頷き、尾白がどうでもいい願望を口にする。
「それは御尤もですね尾白先輩。ですが幸運でした!こうして美しい花々を愛で、彼女たちの祝福を享受できる素敵な場があるとぐばぁ!!」
尾白の下心丸出しの意見にギーシュが同調すると、そんな彼を咎めるようにサイトがげんこつを食らわせる。
「ったた…痛いじゃないかサイト!友に過剰な暴力を向けるなんて!」
「お前反省してるのか?本来ならこうして客がごった返す状況は、ティファニアたちが望む状況ではなかったはずだ」
頭をさすりながらサイトを非難するが、直後に自分に突き刺さるシュウの侮蔑と糾弾の意に満ちた視線に縮こ
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