暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part8/近く遠い想い人
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面会?どなたかと会うお約束ですか?でしたらぜひ、このギーシュ?ド?グラモンに護衛をお任せあれ!」
「野暮なことするな。かえって会長が危ねぇだろ。お前と言う毒牙のせいで」
図々しく立候補してきたギーシュをサイトが諌める。
「失敬な!僕は紳士として彼女を安全にお送りするだけだ!」
口上は立派だが、これまでのギーシュの浮気性を考えれば全く説得力がない。寧ろある種の危険が迫るだけだ。アンリエッタやテファ以外の全員がギーシュに白い目を向けていた。
「知らないのギーシュ?アンリエッタ会長にはお慕いしてる方がいらっしゃるのよ」
これ以上ギーシュが食い下がらぬよう、ルイズはギーシュに一つの真実を告げ、それを聞いたギーシュ、加えて尾白がギョッとした。
「マジか!?」
「何い!?き、聞いてないぞそんなこと!一体どこの誰だ!会長に手を出すよからぬ輩は!」
「それはお前だろ。って、尾白先輩まで狙ってたのかよ…」
さらりとサイトが突っ込む。
「えっと…私情なのであまり公にお話ししておりませんでしたが、事実ですわ。実は私、心に決めた殿方がいるのです。その方が今、病院で今も静養中なので、少しでも力になれることがあればと思って」
それがアルバイトをやっている理由の一つなのだとアンリエッタは、ルイズの証言を肯定した。
「でも会長のご実家なら、お金の具面とか問題ないのでは…」
「これは私の、あの方のためにできることをしたいと言う我儘からなので。自分の力で彼のために尽くす姿を維持するのも、私なりにあの方…ウェールズ様への想いを貫くことにも繋がると思ったのです」
「素敵ですわ会長!私感動いたしました!意中の男への一途な愛を己の力で証明する、あたしそういうの好きですわ!」
「私も同感です。それほど会長から思いを寄せられてるそのお方、とても幸せな人だと確信いたしました!」
シエスタからの指摘に対し、自分個人の力で、想い人への愛を証明するという意思表示に、恋に熱を上げるキュルケはもちろん、シエスタをはじめ他の女性陣もまたアンリエッタを称賛した。
「シュウ、あたしはあなたの告白待ちだからね。あまり待たせちゃだめよ?」
「……」
聞いてないことを愛梨がシュウに向けてくるが、シュウは目を逸らして反応しないことにした。こういう話をいちいち振られると気が気でない。
「ぐぅ、会長…この高峰の花は既に誰かのものなのか」
がっくり肩を落とすギーシュ。そんなギーシュの方を尾白が手を置いて「わかる。俺も同じ気持ちだ」と語る。
「だから手を出そうなんて発想出すなっての。そんなにモンモンにシバかれたいのかよ。最初に会った頃だって、後輩の子に手を出してたじゃねぇか」
「いつの話を蒸し返してるのかね君は!」
「いつのってそりゃ…ん?」
未だにアンリエッタへ浮気心を抱き続けるギーシ
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