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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part8/近く遠い想い人
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う」
「ふふん、当然よ。何たってあたしだもの」
タバサは無口で声が小さいところは接客業に勤しむ者としてはマイナス要素ではあるものの、客のニーズに的確にかつ迅速に応える仕事っぷりもあり、また彼女の幼さと儚げな、またはクールともいえる雰囲気がツボになった男子からは好評であった。…一部、タバサのことを『○門』だの『○波』だのと呼んで萌える、ルイズのとはまた違ったマニアックな客がいたが。
「あんな破廉恥な方法で客の気を引くなんて、本当に恥じらいのない女ね。」
「そういうあなたは恥じらいがすぎる上に堅物すぎて客の気を引く気があるのかすら怪しいじゃない。ま、硬いのは違うところで、あたしみたいな色気で攻められっ子ないでしょうけど」
「な…いい、色気がなくて悪かったわね!か、硬いってどどどこのこと言ってるのよ!」
「あーら、あたしはあんたの石頭のこと言ったつもりだけど?誰も胸だなんて言ってないわよ」
「うぐぐぐぐ…」
「ルイズ。また悪い癖」
「…うぅ」
キュルケは、既に御周知のとおりのお色気メイドキャラで攻めた。メニューを谷間から取り出したり、わざとおしぼりを落としてはそれを拾おうとした際にチラッとスカートの下に隠れた腿を晒したり、投げキッスもさも当たり前にして客を誘惑する。元よりその色気で多くの男子を虜にしてきたキュルケだ。入りたてとは思えない人気の急上昇ぶりだ。それを見たルイズが注意を入れるも、適当に言い負かされたり、逆に接客もまともにできない彼女の現状を指摘されて逆ギレしたせいで、かえって客からの評判を悪くしてしまうなんてこともあった。今もキュルケの挑発に乗り、タバサから再三の注意を食らう。
「次はティファニア。仕事のスピードはまだまだ、でも正確さ、客への気配りも悪くない。トラブルに対してしっかり対処もできてる。加えて嘘偽りのない真心からの対応が客からの好感度上昇。この調子で励んで」
「あ、ありがとうございます」
「ただ、客によっては難癖をつけたり強引に関係を迫る不届者もたまに出る。あなたも気をつけて」
「わ、わかりました」
ティファニアだが、孤児院と違い相手は同年代以上の客で、それも毎日違う客が変わり続けるためか緊張が目立った。加えて初めての接客業であるためどうしても不慣れさが露わになる。それでも子供たちの相手をした時のように、客一人一人の注文をしっかり聞き、当然未経験だったから多少の失敗もあったものの、即座に謝罪して機嫌を損ねないように気を配った。時間をかけてしまうことこそあれど直向きに、かつ健気に接客していった。その仕事ぶりと、加えてその美貌と抜群のスタイルが客の目を引いたため、彼女もまたキュルケ同様に客の人気は鰻登りであった。
「そして最上位は…シエスタ、アンリエッタ会長、そして…愛梨先輩」
そんな彼女たちでも、簡単に越えられ
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