最初から勝負にはなって無かった
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俺と同じくこの後に個人戦出場が控えている友達の『ジムエル』君が……
「ねぇねぇ、誰だい? 俺に紹介してくれよ」
と半ば解っていながらニヤニヤ訊いてくれる。
だから彼に説明しようとしたら……
「ここじゃなんだし、ドリスさんが確保したあっちの観戦スペースへ行ってから、落ち着いて話をしようよ」
とルディーさんが提案をしてくれた。
正直俺は軽く混乱状態だし、言われるがまま母さんの後に付いていく……
途中で誰かに呼ばれた気がしたのだが、ルディーさんが、
「付き合いたてでイチャイチャしたい気持ちも解るけど、『バカップル』って呼ばれない為にもう少しキビキビ動いた方が良いよ(笑)」
と、からかわれて慌てて母さんの下へ……(照)
母さんが確保してくれたスペースには直ぐに到着。
あまり観戦するには良い場所だとは言い辛い……
その事を言ったら「良い場所だとアンタからも確認出来て、デイジーちゃんの姿に舞い上がって集中出来ないでしょ!」と宣ってました。
やれやれと思いつつ、ジムエル君に俺の彼女を自信満々に紹介。
母さんとは何度かあった事もあるから軽く済ませてけど、ルディーさんは何時も通りに優しくしっかり自己紹介……を終わらせてプリ・ピーの布教活動でした。
因みに彼は既にヴァネッサさんのファンである。
俺よりも先に嵌まっていたんだよ!
ピパンSIDE END
(グランバニア王都:中央地区・中央地区体育館)
ルディーSIDE
……多分リュカ様にはバレてるな。
サラボナ通商連合に諜報部門があり、その総括を僕がやっているって事は間違いなくバレている。
でもその程度なのか、全てでは無いにしろ諜報員の情報(顔・本名・コードネーム・任務・etc……)も調べられてしまってるのか、そこが解らないがやはり今回の件に使うべきでは無かった。
突然ピピン閣下が奥様と僕の部屋に来て、今日のお願いをされた時は驚いたけど、リュカ様も一緒に来て申し訳なさそうにしているのを見せられては断る事も出来ない。
だって手土産としてリュカ様が自腹でカボチ村産の萎びたニンジンを買ってきてくれたから……
だから前日の夕方にリュカ様と共にこっそりサラボナに帰って、お祖父様等に根回しをしてから再度今日の朝にデイジーを迎えにルーラ帰郷。
リュカ様の視線に堪えながら、一旦デイジーのマンションへ行き、デイジーが帰宅する夕刻までリュカ様と暫しの別れ。
正直心は軽くなったので、今度はドリスさんを迎えにグランバニア城へとM・Hを走らせる。
先日の“ピパン初彼女を母親へ紹介”イベントのお陰であの極度なる人見知り少女がドリス
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