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リュカ伝の外伝
恋する乙女達のスピード勝負
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ずはリュカ様に相談して、あの人(リュカ様)魔法(ルーラ)とご尽力を得る。
その後でリュカ様を含めてルディー君の下へ行き彼を説得する。
“説得”とは言ったが、彼も快く了承してくれて、万事準備が整った。

何も知らない息子だけが冬の寒い早朝から準備をし、所属の学校(部室)へ集まり、他の部員と共に会場入りをした。
俺は仕事なので一旦は職場(軍務大臣政務室)へ行き、そこから新しく公用車として配備された軍用魔道車・Hanmmer(軍用・ハンマー)で会場へ向かう。

本日が初の任務として認識される事になるのだが、(軍務大臣)に関わらずほぼ全ての上級公務員に公的行事の際に送迎用として使用される魔道車(まどうしゃ)が当てがわられた。

当然だが私的な目的で使用する事は厳禁であり、先程言ったこっそり(ドリス)を会場へ送り届けるなんて大問題になる。
リュカ様からは『バレない様にやれよ……バレても庇えないし、庇わないからな(笑)』と言われ公然の秘密となっている。

そんなワケで、今年の大会から、その大会の来賓として呼ばれた公務員は公用車に乗って来場してる。
ただ軍用魔道車・Hanmmer(軍用・ハンマー)なのは(軍務大臣)だけ……

他の……例えば国義教学校(国営義務教育課程学校)等を管轄に入れている文部魔法学大臣のストゥディオ殿は(株)レックスの特注セダンで『エグゼクティブ』と言う名前の魔道車(まどうしゃ)が支給されている。

特注とは言えセダンタイプ。
未舗装の道等を走るのは苦手であるし……
特注とは言え民間車。
俺の乗る軍用魔道車・Hanmmer(軍用・ハンマー)と違い魔道結晶(バッテリー)を積んでいる。

国家として見栄えを優先させる必要があったから、公用車(公式用魔道車)は走れて200km(キロメートル)くらいとの事。
俺の乗っている軍用魔道車・Hanmmer(軍用・ハンマー)は以前にも話した通りドライバー(運転手)の持つ魔力量次第なので、その点も軍・民の違いである。

因みにこの軍用魔道車・Hanmmer(軍用・ハンマー)ドライバー(運転手)だが、通常装備の軍用魔道車・Hanmmer(軍用・ハンマー)なら200〜250km(キロメートル)走行可能な魔力を持っている……らしい。

失礼な感想で申し訳ないが、このドライバ……名前を『ガデツ・キコール大尉(36)』と言い、見た目では腕力だけで物事を解決へ導きそうな風貌をしているのだ。
だが彼はどちらかと言えばインテリで、初級の火炎魔法『ギラ』と解毒魔法の『キアリー』を使う事が出来る。

部隊長としても指揮能力は申し分なく、俺専属のドライバー(運転手)にしてしまうには惜しい逸材だ。
俺に魔力が無く、|軍用魔道車・H
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