恋する乙女達のスピード勝負
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ずはリュカ様に相談して、あの人の魔法とご尽力を得る。
その後でリュカ様を含めてルディー君の下へ行き彼を説得する。
“説得”とは言ったが、彼も快く了承してくれて、万事準備が整った。
何も知らない息子だけが冬の寒い早朝から準備をし、所属の学校(部室)へ集まり、他の部員と共に会場入りをした。
俺は仕事なので一旦は職場(軍務大臣政務室)へ行き、そこから新しく公用車として配備された軍用魔道車・Hanmmerで会場へ向かう。
本日が初の任務として認識される事になるのだが、私に関わらずほぼ全ての上級公務員に公的行事の際に送迎用として使用される魔道車が当てがわられた。
当然だが私的な目的で使用する事は厳禁であり、先程言ったこっそり妻を会場へ送り届けるなんて大問題になる。
リュカ様からは『バレない様にやれよ……バレても庇えないし、庇わないからな(笑)』と言われ公然の秘密となっている。
そんなワケで、今年の大会から、その大会の来賓として呼ばれた公務員は公用車に乗って来場してる。
ただ軍用魔道車・Hanmmerなのは俺だけ……
他の……例えば国義教学校等を管轄に入れている文部魔法学大臣のストゥディオ殿は(株)レックスの特注セダンで『エグゼクティブ』と言う名前の魔道車が支給されている。
特注とは言えセダンタイプ。
未舗装の道等を走るのは苦手であるし……
特注とは言え民間車。
俺の乗る軍用魔道車・Hanmmerと違い魔道結晶を積んでいる。
国家として見栄えを優先させる必要があったから、公用車は走れて200kmくらいとの事。
俺の乗っている軍用魔道車・Hanmmerは以前にも話した通りドライバーの持つ魔力量次第なので、その点も軍・民の違いである。
因みにこの軍用魔道車・Hanmmerのドライバーだが、通常装備の軍用魔道車・Hanmmerなら200〜250km走行可能な魔力を持っている……らしい。
失礼な感想で申し訳ないが、このドライバ……名前を『ガデツ・キコール大尉(36)』と言い、見た目では腕力だけで物事を解決へ導きそうな風貌をしているのだ。
だが彼はどちらかと言えばインテリで、初級の火炎魔法『ギラ』と解毒魔法の『キアリー』を使う事が出来る。
部隊長としても指揮能力は申し分なく、俺専属のドライバーにしてしまうには惜しい逸材だ。
俺に魔力が無く、|軍用魔道車・H
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ