第七十話 妖精王その八
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「ほんまな」
「そやね、ほな」
「このまま進んでいって」
「心もね」
「成長していかんとな」
「是非ね」
こう言うのだった。
「ほんまね」
「心も成長するとな」
そうすればというのだ。
「強いさかいな」
「そやからね」
綾乃も言ってきた。
「このままね」
「踏破していこな」
「ええ、それと」
アレンカールはこうも言った。
「成長も大事だけれどね」
「どないした?」
「今日の晩ご飯よ」
こちらの話もするのだった。
「一体何を食べるかよ」
「今日はハヤシライスやで」
綾乃が笑顔で言ってきた。
「お肉たっぷりの」
「ハヤシライスか」
「それやさかい」
施に明るい穏やかな笑顔で話した。
「よおさん食べてね」
「カレーもええけどな」
施も笑顔になり応えた。
「ハヤシライスもな」
「ええね」
「お肉もたっぷり入ってるしな」
「玉葱もあって」
「そこにな」
施はさらに言った。
「マッシュルームもあれば」
「尚更やね」
「ええわ、中国には色々なお料理があっても」
「カレーとかないね」
「一応あるけどな」
綾乃に苦笑いで話した。
「どうもあかんねん」
「そやねんね」
「実家帰った時食べたら」
中国のカレーをというのだ。
「日本のとはな」
「ちゃうんやね」
「味もな、ハヤシライスなんてな」
この料理はというと。
「日本でも昭和の終わりまで忘れられてたみたいやし」
「中国ではないんやね」
「見たことないわ」
祖国ではというのだ。
「それでな」
「晩に食べるとなると」
「嬉しいわ」
「そやねんね」
「そしてな」
それでというのだった。
「ハヤシライスをな」
「食べるんやね」
「美味しくな」
綾乃に笑顔で話した、そして実際に彼は仲間達と共に晩はハヤシライスを楽しんだ。そうしてからだった。
一行は寝て起きると朝食を食べてまた進んだ、そして神霊達の座す階に行くとそこにはドリトル先生がいてだった。
一行にだ、温和な笑顔で言った。
「僕達は戦わないよ」
「戦はお嫌いですね」
「うん、だからね」
施にそれでと話した。
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