第46話 ハムの人
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昼だな」
私が空を見ると日は真上に上がっていました。
「鈴々、分かった。みんなここで休憩をとろう」
私は馬を止め後ろ振り向き、麗羽達に伝えました。
「やったのだ―――!」
鈴々は喜んでいます。
私達は休憩をとることにしました。
私達はあの休憩後、野宿をしながら啄県に入ると盧植の私塾を探しました。
盧植はここでは名士のようです。
難なく盧植の私塾は見つかりました。
「ここに白蓮さんがいますのね」
麗羽は馬を降り私塾の中に入って行こうとしています。
「馬の番を誰か頼めるか?」
「私にお任せください」
凪が私の前に進みでて心良く引き受けてくれました。
「正宗様、別にええよ」
「お任せなの―――」
真桜と沙和も引き受けてくれました。
私は揚羽と一緒に麗羽の後を追いました。
私塾の中に入ると麗羽が赤髪のポニーテールの女の子と何か話していました。
「正宗様、こちらですわ!」
麗羽は私に気づくとこちらを向いて手を振りました。
「貴殿が劉ヨウ殿ですか?」
ハムの人こと公孫賛が私を見て緊張した面持ちで私に話かけてきました。
「はい、あなたが公孫賛殿ですね。麗羽からは聞き及んでいます」
「白蓮さん、劉ヨウ様は私の許嫁ですの。そして、彼女は司馬懿さんといいます。司馬家の次女ですわ。そして私同様に劉ヨウ様の許嫁ですわ」
麗羽は胸を張って自慢げに私達を紹介しました。
「はじめまして、司馬懿殿。公孫賛といいます」
「はじめまして、公孫賛殿。司馬懿と申します」
公孫賛は私との挨拶とは違い、揚羽には普通に話しかけました。
私の時はなんで緊張したんでしょう。
男だからでしょうか?
確かに原作でも公孫賛はウブな感じがしました。
私も同様なので人のことは言えません。
「あ、あのよろしければ私の家に来ませんか?」
公孫賛が私達を家に招待してくれました。
でも、私の連れは多いので大丈夫でしょうか?
「それはいいですわね。白蓮さんは気が利きますわね。オ―――ホホホホ」
麗羽は白蓮の申し出を快く受けました。
久しぶりに麗羽の高笑いを聞いた気がします。
それだけ麗羽は白蓮に会えたのが嬉しいのでしょう。
「公孫賛殿、私の連れは多いのだが迷惑ではないか?」
「人数はどのくらいですか?」
「この場の3人に加え、後4人いるんだが・・・・・・」
私は申しわけなさそうに公孫賛に伝えました。
「大丈夫です。問題ありません」
公孫賛は笑顔で応えました。
やっぱり公孫賛は善人です。
嫌な顔一つせず7人の大所帯
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