第百三十一話 悪魔がいないその十四
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「物凄い悪評が来てたらしいわ」
「学校にまで」
「働かないで図々しくて大飯喰らいで無神経で偉そうで恩知らずだって」
「ああ、おばさんの頃の現役ね」
「一華ちゃんのお父さんもじゃない?」
「そうだった?けれどおばさんが高校生の頃の人だったの」
「大学生だった?理事長さんが信者さんの教会にどうしようもない人がいて」
そうしてというのだ。
「それでね」
「悪評が立っていたのね」
「リアルでお話聞いてたからでしょ」
富美子はこう言った。
「おばさんがそうした人嫌いなのは」
「だからなのね」
「私達が聞いてもこれは駄目なのに」
そうなるがというのだ。
「それでね」
「現役で聞いてたら」
「余計にそう思うわよ、ただね」
「ただ?」
「いや、その人が餓鬼になってるなら」
富美子はそれならと話した。
「餓鬼にお布施はね」
「したくないの?」
「こんな人どうなってもね」
それこそというのだ。
「自業自得だしお布施しても感謝なんてね」
「しないわよね」
「何をしてもね」
どれだけ助けてもというのだ。
「しないで文句ばかり言うから」
「お布施したくないわね」
「というか天理教でお世話になって」
「天理教の悪口ばかり言ってたのよね」
「教えがどうとかじゃなくて」
「どうでもいい組織の仕組みのことをね」
「そんなの言って何になるのよ」
富美子には全くわからなかった、そしてそれはかな恵も他の面々もであり意味がないと感じていた。
「一体」
「わからないわよね」
かな恵も言った。
「本当に」
「そうよね」
「そんなことより努力したらいいのよ」
「自分がね」
「そんなことしないで口だけだと」
偉そうに文句を言えばというのだ。
「もうね」
「意味がないわね」
「犯罪とかしていなくても」
「どうにもならないわね」
「バートリーさんみたいな人は本当かどうかわからないにしても
「バケモノでね」
「青髭さんや野獣もそうで」
そうしてというのだ。
「その人は人は殺していなくても」
「寄生して文句ばかり言う」
「バケモノよ」
まさにというのだ。
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