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「空娘」空を守るもの
第21話 洗脳って、こういうこと?

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「F15、夕張が呼び出してたよ。」
「ん、分かった」

「おはようございます」
「んあ…おはようございます」
「突然ですがこれを飲んでください!!」
「んぐ!?」
「へへへ…洗脳薬です。
昨日以前から私が頑張って作った特効薬ですよ…
この鎮守府の皆さんは対空戦力がきて喜んでるんです…
ここで一生暮らしてもらいますよ…兵装実験艦としても、
不思議な武装が沢山積んでいますし。」
「夕…張?…」
「はぁ…私が必死にかけて作ったんです。
効かないはずがない…」
「夕張…様」
「早速効き目が出てきたようですね…
もう逃がしません、目の中の光が消えたら、自我がなくなった証拠です。
F15の目の中にはまだ光沢があります。恐らく足掻いているのかもしれませんが、
無駄ですよ。自我という自我はほとんどなくなります。
この夕張、F15に興味津々です!」
「夕…張…様…?私は…」
「もうそろそろですね。
多分自我ももう限界でしょうか?」
「夕張様…何をすればいいでしょうか」
「もうかかりましたか。意外と自我は意外と弱いんですねぇ…?」
「夕張様…」
「ああ、ごめん。そうですね…これを付けてください」
「夕張様の命令は絶対です…わかりました」
「効き目があるのが分かりますね、洗脳というより、催眠みたいな
感じかな?薬剤での洗脳だから、あんま効果が分からないんだよね…」
「夕張様は素晴らしいです。」
「へへ…そこまで言われると」
「夕張様が命令したことは守り抜きます。」
「効き目もいいみたい。」
「夕張様、何か命令はありますか?」
「この鎮守府を攻撃、威嚇しようとする者は全て敵です。
それがたとえ味方であっても、そうしたものは敵とみなしてください。
次に、F15は夕張の指揮下にいて下さい。」
「夕張様からの命令、絶対に守ってみせます。
夕張様を敵にする者は許しません。ぜったいに撃破
してみせます」
「F15は良い子ですね」なでなで
「夕張様に褒められるほど、偉いことはしていません」
「ん…嫌ですか?」
「いいえ……//」
「体は正直なんですねぇ…やっぱり根本的に洗脳は出来てないか…?
それとも洗脳の効果なのか、分かりませんねぇ」なでなで
「夕張様のためなら、なんでも出来ますよ」
「洗脳の効果はしっかりあるみたいですね。
夕張、ちょっと気分が高揚してきました」
「?」
「これはF15用に作った艤装です。
つけて欲しいです。」
「夕張様の言うことなら全然聞きますよ」
「ここはこうですね…よし出来た」
「出撃…ですか?」
「別に今じゃなくていいけど…試してきてもいいよ
恐らく連絡が入ったら連絡いくと思うからね。」
「了解です。夕張様」



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