魔道車の中は密会に最適
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カボチの男性”って言ってたけど、女性の匂いがしてたんだよね。後から帰ってきたルディーにも同じ人物の匂いがしてた。何でそんな嘘吐くのかなぁ?」
「……リュ、リュカは何でだと思ってるの?」
「ピパンは巻き込まれてるだけだと思うけど、ルディーは違うなぁ……何だろう?」
中々答えに辿り着かない様子の夫に少しだけ安堵する。
自分の夫も、何でも解ってしまうワケでは無い事に。
「ウルフ君に相談するのかしら?」
「ウルフにぃ……? いやぁ……別に……う〜ん……」
自ら言ってはみたが結局あの男を頼る様な状況に少し苛立ちを感じた。
だが……
「そうか……ウルフかぁ!」
自室に戻るや否や、何かを思い付くリュカ。
「ウ、ウルフ君が……どうかしたの?」
「えっ、ウルフ? いやいや。全然今回の件にはアイツは関係ないよ! ただ少しだけ解ってきたんだ。アイツはウルフなんだって!」
「どゆこと?」
「うん。つまりね……アイツは祖父さんの指示で、スパイを持ってるんだよ!」
ますますワケが解らなくなるのはビアンカ。
リュカは一人で納得してスッキリ落ち着く。
更なる説明を求めたが……
「あんまり深入りするのは良くないですぜ奥さん(ニヤリ)」
と、はぐらかされて説明をしてもらえなかった。
「ふふふっ……こんなつまらん事で馬脚を現すとは……可哀想に(笑)」
しかし当のリュカは満足そうに呟いている。
ますます妻のモヤモヤが溜まって行く。
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