魔道車の中は密会に最適
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今日の所はまだ契約段階どころか、程良い物件すらも明示出来ませんでしたけど、あの客は僕のお客さんですからね! 最終的にはサラボナ関連の不動産屋で契約するんです! 横取りは無しですよ!」
「解ったよぅ……」
別にリュカもカボチの田舎者に興味が無いので、拗ねた様に口先を尖らせ、この話題を終わらせた。
そして皆の視線がデイジーに集まる。
それに気付いた当人も名残惜しそうに立ち上がりルディーの下へと……
「またいらしてね。ってか、毎日来ても良いわよ……と言うより、毎日来て!」
「そんなワケいかないだろ」
美少女過ぎる息子の彼女に興奮が抑えきれず無茶を言い続けるドリス。
それを恥ずかしがりながら宥めるピパンと言う構図。
まぁ息子の初彼女なワケだし誰もが微笑ましく見守っている……のが普通なのだが、時折リュカの視線が鋭くルディーを見ている事に気が付いてしまったビアンカ。
その後もピピン家内はワイワイと盛り上がり続けたが、リュカとルディーによってデイジーが送り返され、その日は終了を迎えた。
当初こそデイジーの人見知りで会話は少なかったが、先んじて直接会い続けてたピピンと、元来より優しく物怖じせず接してくれるドリスのお陰で、それ程時間も掛からずに通常会話が出来る仲にまで発展した夫婦……
ビアンカは行く必要が無いからデイジー等を見送ってピピン邸で寛いでいるが、自分がここに来る必要が無かったのに来てしまってる事に少し後悔している。
ただ若い新生カップルを愛でていたかっただけなのだが……
暫くしてリュカとルディーが帰ってくる。
何時も通り二人とも柔和で優しげな表情をし談笑しながらの帰り……
ピパンも含た各人に終わった旨を報告し、各々が帰路へとつく。
(グランバニア城内:王家プライベートエリア)
「ねぇリュカ。何か気になる事でもあるの?」
それぞれと分かれ、それぞれとの会話圏外に来た所で、ビアンカが気になった事を質問した。
「何だい藪から棒に?」
「さっき……ルディー君を見るリュカの視線が、何かを得ようとしてる時の目に似てたから……」
流石は夫婦なだけあってリュカの事をよく見ている。
「別に……何らかの確証がある訳でもないし、不都合が生じてたり、生じさせようとしてるワケじゃ無いんだけども……」
「何か歯切れが悪いわね」
「う〜ん……アイツ、僕に何か隠してると思えてね」
「ルディー君が?」
「うん。ピパンの事も騙してるっぽいし」
「騙す!? 何で?」
「解んない……でも気になるよね!」
「気には……なるけど……何で解るの?」
「ピパンは“
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