贅沢三昧
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》は、目的の城前魔道人員輸送車停に辿り着いている。
魔道人員輸送車から降りて周囲を見回すと、先に到着していたルディーさんがご自慢の高級魔道車で、近付いてくる。
M・Hと呼ばれ、本家よりミニサイズになっては居るが、魔道車が迫ってくるのはちょっと恐ろしいモノがある。
「やっぱり魔道人員輸送車だと途中で停車(他の魔道人員輸送車停に駐まるって意味)する事が、その分だけ個人の魔道車の方が早かったね(笑)」
カーブスンさんと一緒に降りた俺等に、何時もの柔和な表情で語りかけながら近付いてくる。
如何やら俺の役目はここまでの様だ。
ルディーさんと一緒にM・Hから降りたデイジーさんを、俺へと託すと今度はカーブスンさんを自分の魔道車に乗せて、直ぐ先だと思われる目的の物件へ案内しようとしている。親切すぎるだろルディーさんって……
因みに、別れ際に……「ピパン君のお母さんにデイジーを紹介するんだろ? 僕はこの方を案内してから、君の家に向かうよ。一応ここだけじゃ無く何件かあるお祖父様の不動産屋の物件を宛がってみるつもりだから、僕が遅くてデイジーを送れなくっても、リュカ様にはそう伝えてそちらで処理をお願いするね」と言い、魔道車へと乗り込んだ。
はぁ〜……
何だかんだ言ってルディーさんは生粋の商人だな!
いきなり話してきた人でも、物件を探してるって気付いた時点で、自分に有利な状況へと誘導していくんだな。
そんな事をデイジーさんに言いながら、俺は自宅への帰路につく。
ある程度の事は先に帰った父さんから聞いてるだろうから、問題なく紹介は出来ると思うけど……リュカ様とかも居るのかな?
デイジーさんを送り返さなきゃならないから、きっと居るはずだよね。
来る時はルディーさんに手伝ってもらってデイジーさんを強引に連れ出せたけど、返す時にはルディーさんが居ないから問題が発生するんじゃないのかな?
まぁリュカ様の事だから、大丈夫だと思うけど……
ピパンSIDE END
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