暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
贅沢三昧
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ます」
えっ! ……何で知ってんですか!?

「そ、それは助かりますぅ! お手数ですが、(つい)でに如何(どう)やってその魔道人員輸送車(バス)とやらを利用するかも教えて頂けると助かりますぅ」
「あ、じゃぁ俺が一緒に魔道人員輸送車(バス)で城前地区へ行きますよ。ルディーさんはデイジーさんと魔道車(まどうしゃ)で城前地区に行ってて下さい。それと……詳しい場所は何処になりますか? 降りる魔道人員輸送車(バス)停を確認しないと」

「あぁ……物件はプービルの2軒隣だから、ピパン君は自宅へ帰るつもりで乗れば大丈夫だよ。僕はデイジーと僕の魔道車(まどうしゃ)で帰らせてもらうから、先に付いたらプービルの駐車場前で待ち合わせで良いよね」
「了解です」

「あやぁ……すんませんですなぁ! 何だかお手数をかけてしまいますわぁ」
「いえいえ、我々も帰る方向ですから」
とは言え、ここ(デイジーさんの住むマンション近く)から乗ったのでは、利用方法を憶えるって観点から無意味になるので、一旦はルディーさんの(ミニ)(ハンマー)に乗って農高校前(農酪水産業高等学校前)停へ移動。

そこでルディーさんとデイジーさんと別れて互いにグランバニア城を目指していく。
大した時間も掛からず、魔道人員輸送車(バス)がバス停へやって来たので、俺は乗り方を説明しながら魔道人員輸送車(バス)に乗ってみせる。

因みにこの男性、名前は『カーブスン』さん。一緒に魔道人員輸送車(バス)に乗ってるので、無言というワケにもいかず正直言って興味は皆無だが、彼の事柄について聞く事となった。
実家がカボチ村で、幼い頃から農業には携わっており、昨今の収穫不足を改善させようと一念発起で3年間も農高校(農酪水産業高等学校)を受験し続けたそうです。

しかもそれを考え付いたのが、18歳になり実家付近で知り合った女性と結婚した後だとか。
生粋のカボチ村民で、俺なんかより遙かに年上でありました!
完全にお上りさん(田舎者)で、必要で探している物件の情報とかも持ち合わせてないらしいです。

俺もルディーさんの様に情報を持ってるワケじゃ無いから、偉そうな事じゃなくても何も言えない。
なので必然的に話題は、今この場に居ないルディーさんとデイジーさんの事になる。
最初は率先して親切にしてくれたルディーさんの事だけだったんだけど、気が付けば側に居たデイジーさんの話題に……

とは言え……思い返してみると“話題”と言える様な事でも無く、当然な事を俺が喋ってるだけの時間だった。
殆ど初彼女に浮かれてる学生(ガキ)

でも、そんな俺の彼女自慢を笑顔で聞き続けてくれる凄く良い人カーブスンさん。
気が付けば俺とカーブスンさんの乗る|魔道人員輸送車《バス
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