暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
贅沢三昧
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
山居た方が楽しいはずです」
そう言えばデイジーさんって実家付近に友達は居るのかな? 正直あんまり居なさそうだけど……?

「ピパン君の想像通りだよ」
「な、何がですか!? お、俺……何も言ってませんけども!?」
失礼な事を考えていたら、心を読まれたかの様に考えていた事の答えをもらえる。ビックリする!

「デイジーはね人見知りが激しいから、地元(サラボナ)じゃ殆ど友達が居ないんだ。大概が僕の友達だね。この()の性格も影響してるけど、やっぱり伯母さんが口を出してくる事が大きな原因かなぁ?」

「で、でもルディー兄……お母さんも私の事を思っていて……」
「うん。それは解ってるよ。皆それは理解してるんだ。でも伯母さんはあの性格でしょ……大概の人は近寄り難く感じちゃうよね。本当はデボラ伯母さんは素晴らしい女性なんだけどね」
親の過干渉がどれほど問題なのかが解る親娘だ。

とは言え、取り敢えず今日はここから引き上げ。
戸締まりを済ませてエレベーターで1階、そしてエントランスから出てルディーさんの魔道車(まどうしゃ)へ……

「あ、あの!」
今まさに超絶高級魔道車(こうきゅうしゃ)のルディーさん(ミニ)(ハンマー)に乗り込もうとした瞬間……若い男性が近寄り話しかけてきた。

取り敢えず敵意は感じないし、その人からデイジーさんの姿を隠す様に俺は立ち位置を決める。
この中では現状真面に戦えるのは俺だけだからね……無用だとは解っているけど、デイジーさんを守る為に無意味に戦闘待機状態に入る。

「い、今……この建物から出てきましたけど、ここに住んでいるんですか!?」
見た目での判断になるが年齢は俺等と同じ……多分来年度から高等学校に入学するくらいの歳だろう。
話しかけてきた要件も推測だが、入学は決まったが住む場所が見つけられてないから、このマンションの絡みで質問しようとしてきたのだろう。

「このマンションには、まだ誰も住んでないよ。人が住むのは春からだ。この()がここに住む事になってるから、事前に準備しに来てたんだ。もう帰るところだよ」
相変わらずの柔和な表情と声で易しく説明するルディーさん。

「そ、そうなんですか……あ、あのですね突然現れてこんなお願いを言うのは失礼だとは思ってるんですけど、私は……春から農高校(農酪水産業高等学校)に入学が決まった者でして……一人暮らしの為に住む家を探してたんですけど、今のタイミングですと中々見つからなくて……ここの管理業者さんへの連絡先を知っていれば教えてもらおうかと思いまして……」

言葉の端々に特有の訛りがある……
多分ではあるがこの方はサラボナ通商連合に所属してる農業特化都市『カボチ村』出身だ。
確かリュカ様はあまり好んでないと言ってた様
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ