贅沢三昧
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何度でも言うが、名前はレジデンス・ルディ。
現状でこの建物は俺の隣で和やかに佇んでいるルディーさんの所有物件だ。
つまりルディーさんは、この歳で既に土地持ちの富裕層学生なのだ!
“苦学生”って言葉は聞いた事があるけど、何だ“富裕層学生”って!?
一応は説明しておいた方が良いと思うから言っておくが、治安に関してもここはズバ抜けて良い。
軍の詰所が側にある。まぁグランバニアは何処も比較的に治安が良いけどね。
俺等は今日買ってきた物をこの部屋に置いて、一先ずベランダから外の景色を堪能しつつ休憩した。
歩いて2分の位置にコンビニ『ノーソン』があり、そこで飲み物と軽い食べ物を購入しておいた。
それを晴れた良い天気のベランダで堪能……しかし、
「う〜ん……失敗したなぁ。一時的でもいいから椅子とテーブルを用意良かった」
「だ、大丈夫ですよ……こうやって立ち食い(立ち飲み)でも問題ないですって」
と俺との会話。
椅子とかテーブルって物は“一時的”に購入する物じゃ無いと思うんだよね。
放っておくと直ぐに買い足そうとするルディーさん。
リュカ様がよく言っているけど、彼は正に“坊っちゃん根性”だ。
家族(特にお祖父さん)からの溢れる愛情と金銭で、今の彼が形成されているのだろう。
少しだけ談笑をしてゴミ(買ってきた飲食物の残骸)を纏めて、撤収の準備が完了する。
するとルディーさんから申し訳なさそうに……
「本来であればこの後は恋人同士で買ってきた服とかを試着してイチャイチャするモノなんだろうけど、今日は緊急って事でもうそろそろ帰らないとね」
「いえそんな……通常の恋人同士のルーティーンなんて知りませんし、今日は凄く楽しかったですよ。デイジーさんの色んな姿を見る事が出来たし」
「う、うん……わ、私も楽しかった……お、お友達も沢山できたし……」
俺等以外に誰も居ないから、デイジーさんも最後まで喋りきれる。
「そうだね……他のプリ・ピーの皆さん……は無理でも、僕と一緒にプリ・ピーの追っかけをしてる人達も紹介するね」
「それは良いですね。良ければ俺の友達も紹介しますよ」
「うん。じゃぁピパン君の友達にもプリ・ピー信者になってもらわないとな! これは忙しくなるぞぅ(笑)」
「止めて下さい。プリ・ピーは素晴らしいですから、俺等が押し付けなくても大勢がファンになっていきますよ」
「あ、良い事を言ったよピパン君!」
「ありがとうございます。ですが一番なのはデイジーさんが学校で友達を沢山作る事ですね。恋人枠には俺が既に在籍してますけど、友達枠は無限ですからね……沢
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