第三章
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等の戦力が少ないことに油断した」
全てはそこにあった。両上杉も他の者達も自分達の大勢に気をよくし僅かな数の北条氏を完全に舐めてかかっていた。
戦にはならぬだろうしなっても押し潰せる、そう考えてだったのだ。
氏康もそれはわかっていた、そしてそのうえでだったのだ。
「そこから考えて仕掛けてやったわ」
「そして我等は勝った」
「そういうことですな」
「ではこれからはじゃ」
氏康は確かな笑みで堂々と家臣達に言った。
「関東を攻めていくぞ」
「はい、それでは」
「関東を手に入れましょうぞ」
北条氏の関東における覇権はこの戦いで確立された。そうなるにあたっては氏康の確かな知略があった。それは彼にとっても北条家にとっても実に多くのものをもたらしたのだった。
知略 完
2012・9・27
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